まずこのドラマの魅力は、その主演陣の豪華さ。男性陣は、まず主演の上矢直輝役の山下智久。もはやキムタクに次いでドラマ界を背負うべき存在/視聴率が取れる男として急成長した。ドラマ主演は、昨年7月期の「コードブルー ドクターヘリ緊急救命」以来の登場で、月9としては2007年4月に長澤まさみと共演した「プロメ[ズ大作戦」以来となる。前２作のドラマはどちらも高視聴率を叩き出しており、その意味でも今回のドラマに期待が高まる。
そしてヤマピーの脇を固めるイケメン男優陣も実に豪華だ。まずは元バスケのスター選手で、現在はバスケチームJCアークスのコーチ、川崎智哉役に伊藤英明。そしてチームのキャプテンでスタープレイヤーの一人、宇都宮透役に永井大。更にドラマ「赤い糸」でも注目していた期待の若手、溝端淳平がヤマピーの後輩選手を演じている。これにチームプレイを好まない新加入の代々木廉役に金子ノブアキが扮してドラマに緊張感をもたらしている。
男優陣にも負けないくらい豪華なのが女性陣。特に僕の大好きなイチオシ女優、北川景子がヒロイン白河莉子役に抜擢され、ドラマでは直輝の友人的な存在から、恋愛感情に変わっていく展開が今後見逃せない。北川景子は、月9という意味では昨年織田裕二と共演した7-9月期の「太陽と海の教室」以来で、ドラマの主演としては「モップガール」を入れても今回３作目。ヤマピー同様、最近はフジテレビでの登板が多くなっている。モデル出身の北川景子は実に美しく、僕の最も惹かれるタイプの顔立ちであり、圧涛Iに好きな女優なのだが、やはり演技力という意味ではこれまで正直今一つだった。「太陽と海の教室」は月9主演とは言ってもあまり彼女の魅力が引き出されていた役とは言えずやや残念だったが、今回は正真正銘のヒロイン役で、しかも相手としても不足の無い豪華な共演陣である。プロのバイオリニストを演奏する音大出身役として演技もかなり頑張っており、このドラマを通じて女優、北川景子としての更なる飛躍をファンとしては切に願っている。
莉子の親友・ルームメイト役として登場するのが、海老名麻衣を演じる貫地谷しほり。最近では「ラブシャッフル」にも登場している人気実力派女優だが、やはりその演技力は抜群である。今回も恐らく恋心に今後揺れ動く莉子の良き相談相手として大活躍し、またドラマ全体にも見事な安心感をもたらす存在となっていくこと間違いなしである。
ヤマピーの現在の彼女役にはこれまた僕の好きな女優である相武紗季。最近では「絶対彼氏」での好演が記憶に新しい。これまでは性格の良いお嬢様的なタイプの役処が多かったが、今回は一見いつも通り、性格がいいお嬢様かと思いきや、何と初めて悪女タイプを演じるのが新鮮だ。直輝の現彼女であり、チームのチアリーダーでもある七海菜月を演じているが、どうも煮え切らない直輝に苛立っており、悪女であることを見破った廉に付け入る隙を与えてしまう。今回の役は女優として新たな展開であり、この起用はかなり意外性もあって今後の展開に期待したい。これから直輝をめぐる菜月と莉子の恋愛模様、そして菜月を狙う廉、莉子を思うコーチの智哉。目が離せない展開になりそうだ。
このドラマは、一つ間違えれば暑苦しく、薄っぺらい熱血スャRン系恋愛ドラマになりかねない設定だが、ヤマピー以下、主演陣が新鮮な布陣がドラマを盛り上げる。
また今回忘れてはならないャCントがその強力な主題歌。何と主題歌に起用されたのはあのB’zの新曲、「イチブトゼンブ」。これまでにも様々なドラマの主題歌を手鰍ｯてヒットを飛ばしているB’zだが、意外にも月9を担当するのは今回初めてらしい。この最新シングルはドラマのイメージにもぴったりのアップテンモﾅ痛快な曲に仕上がっており、ドラマを盛り上げること間違い無し。8月5日のシングル発売が楽しみである。
余談だが、バスケチームJCアークスのマスコットイラストもなかなかャbプで面白い。不況で伝統ある社会人スメ[ツチームが次々と廃部に追い込まれる昨今、このような社会人バスケチームをテーマにしたドラマもタイムリーだが、景気と共に今後社会人スメ[ツも大いに盛り上がってほしいと思うし、社会人チームの存在を広く知らしめるにも良いドラマとなるかもしれない。
