初秋の声。雨の幕開けですね。
天水にホッとするような心地で、傘をさしながら歩く。やっと、秋。
そして秋から冬にかけての好きな季節がやってきます。
<坂口安吾とおとがたり>
今年12月に、おとがたりの朗読ライブがございます。
12月24日(日)六本木ストライプスペースにて、演目は坂口安吾の『桜の森の満開の下』です。この作品は私もひとり語りで何度も朗読してきた作品で、2017年におとがたりでは下北沢レディージェーンにて初演上演しています。今回は6年ぶりになりますが、あらためてこの作品を声にする喜びを感じています。とても、楽しみです。
この物語に描かれる、冷たい虚空の空が好きです。熱い血のたぎるような活劇、そして果てしなく広がる虚空の空。安吾の傑作が魔力となって心を捉えます。
おとがたり、での安吾作品は『夜長姫と耳男』で、これまで「小樽文学館」「札幌俊カフェ」「六本木ストライプスペース」にて上演しました。各回、大変好評を得た朗読会でした。
<桜の森の満開の下 坂口安吾>
桜の森は、恐ろしい…。満開の桜の木の下を通ったものは皆、気が狂ってしまうという。この鈴鹿峠には山賊が棲む。この男は山のすべてを自分のものとしていた。ある日、山賊はいつものように都からの旅人を襲って、身ぐるみを剥がして殺し、美しい女を家に連れ帰り、女房にしたのだが…。物語の最後には、舞いあふれる桜の花びらと、冷めたい虚空がはりつめているばかり_。桜の森の真ん中で、花びらの降り落つるほどに、男の孤独が深まってゆき、やがて…。
山賊の男と、妖しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語。坂口安吾の傑作短編小説。1947(昭和22)年5月15日初出。
˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚˙༓࿇༓˙˚
2023年 おとがたり朗読ライヴ「桜の森の満開の下」
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
長浜奈津子のHP =芝居と音楽と語り=
https://www.nappy-cantactriz.com/
https://twitter.com/vivi_gato
https://www.nappy-cantactriz.com/
https://twitter.com/vivi_gato
最新の画像もっと見る
最近の「おとがたり ~朗読とヴァイオリン〜」カテゴリーもっと見る
12/22(日) 15時開演〜 朗読公演:源氏物語『葵』~愛と嫉妬、哀しみの物語~ 📚おとがたり朗読とヴァイオリン🎻
12/22(日) 15時開演〜 朗読公演:源氏物語『葵』~愛と嫉妬、哀しみの物語~ 紫式部 📚おとがたり朗読とヴァイオリン🎻
故郷北国の港町、函館 編:旅日記 24'「桜の森の満開の下」坂口安吾〜 おとがたり 朗読とヴァイオリン 北海道ツアー2024夏 |7月7日(日)函館市民会館小ホール
室蘭港の文学館 編:旅日記 24'「桜の森の満開の下」坂口安吾〜 おとがたり 朗読とヴァイオリン 北海道ツアー2024夏 |7月6日(土)室蘭 港の文学館
海の見える駅 車窓 編:旅日記 24' 夏「知らない海を眺めていたい…永遠の旅人」
小樽文学館 編:旅日記 24' 夏「桜の森の満開の下」坂口安吾〜 おとがたり 朗読とヴァイオリン 北海道ツアー
最近の記事
カテゴリー
- つぶやき ✒️essay(260)
- 猫のひたいの小庭〜ベランダガーデニング🌱(17)
- おとがたり ~朗読とヴァイオリン〜(114)
- 長浜奈津子「朗読空間」◇ ひとり語り〜朗読公演・出演情報(10)
- 永井荷風 朗読 ~荷風忌、他~(33)
- 俳優座朗読教室 〜語る魅力・伝える喜び〜(22)
- 長浜奈津子朗読教室📚リモート朗読教室・花音🌼詩音朗読倶楽部(41)
- 長浜奈津子 ❤ 音楽出演・配信情報(94)
- アルゼンチンタンゴ歌の教室・講座&プライベートレッスン(38)
- 赤毛のアン 村岡花子訳誕生70周年記念朗読シリーズ 全10回(32)
- 音楽劇「人形の家」2022 俳優座劇場プロデュース公演(32)
- 「戦争とは…」 劇団俳優座 特別朗読公演(5)
- 映画・演劇・音楽・美術・文学など(4)
バックナンバー
2008年
人気記事