銀の河～長浜奈津子のブログ～

ちいさなトマトに__ 想像力は心の糧。

#マイクロトマト

#想像力

#詩を読む

つぶやき ✒️essay

2022年02月16日

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸

小さな小さなトマトです。

果肉の瑞々しさも、ヘタの青臭さもしっかり感じられます。

どんな人が、どこでどんな土で育てて、太陽に当てて、収穫して袋に詰めて…
なんて考えながら、掌の上の小さなトマトをみつめます。

こんなに小さくても、しっかりお日様をあびて育ったのだろうなと、その風景も想像します。
このトマトが育ったのは、海の見えるところなのか、それともハウスなのか、土に植えられた季節はいつなのか…
収穫された日は、雨だったのか…晴れの日なのか。そこに猫はいたのかな…きっと白猫だなとか。

翻訳家の、星野由美さんのツイートで素敵な言葉をみつけました。
『目で見える世界は有限だが、想像力の世界は鳥の飛翔のよう…どこまでも広がってゆく』

想像力は、生まれたときに、誰もが神様にひとつずつ持たされたものです。
特別なものではなくて…

そこに心を遊ばせることができますし、『心の糧』になるもの。

プロの音楽家の演奏を聴いたり、朗読を聴いたり、お芝居を観たり…それだけではなく、誰でも自分自身で、音楽を奏でたり歌ったり、朗読をしたり、演じたりすることは素晴らしいことだと思います。

___最近、あらためて詩を読むのが好きになって来ました。
いろいろな作家の詩です。

ぐるりと回って、物語にかえって来るのですが…
想像力が膨らんで、こまやかなところに新しく気がついたりします。

歌の世界もそう。むかしからそうですが、
歌の物語や、言葉を歌っていますので、歌の詩もよく読んでいます。

＜今日の読書＞

午後から、朗読教室ですが『金子みすず』さんを選んだ生徒さんですので、朝からみすずさんの詩を読んでいました。

「みんなを好きに」詩 : 金子みすゞ

　私は好きになりたいな、
　何でもかんでもみいんな。
　葱も、トマトも、おさかなも、
　残らず好きになりたいな。
　うちのおかずは、みいんな、
　母さまがおつくりなつたもの。
　私は好きになりたいな、
　誰でもかれでもみいんな。
　お医者さんでも、烏でも、
　残らず好きになりたいな。
　世界のものはみいんな、
　神さまがおつくりなつたもの。

私はこれを『なれたらいいのに』という言葉に聞こえます。

好きになれたらいいのに、
生きているとそんな風におもうことがあります。

そうもいかないのが世の中ですよね。。。

世の中丸ごと好き！といえる人もいれば、
いろいろ背負っているからこそ、
好きになれたらいいな、という人もいるでしょう。

みすずさんの言葉。山口県下関、新地西町、坂の街で引越しを繰り返しながら、心の通わない夫との暮らしの中で詩作を続けていたみすずさん。どんな思いでこの詩を書いたのでしょう。みすずさんに想いを馳せながら、またこの詩を読んでいる私に思い当てて読んだり、いろいろ自由に言葉にふれてみました。

＜__それとは別の話。＞
悪口ばかり言っている人を、昔は苦手でしたが…
案外そういうひとの言葉をよく聞いてみると、受け止めきれない思いを口にしていたり、
なかなかにんげんくさく、良い言葉だったりします。

ある女性でそんな人がいたのですが、先日2時間ほどそんなお話を聞きました。お話伺うとそれは無理もないなと思う内容で、パワーに押されそうでした。最後には聞いてもらってスッキリしたーと笑顔。元気になって良かったです。

…ブログ長すぎましたね、お話が。

さて、美味しくてさっぱりしたトマトを頂いて、爽やかに午後の朗読教室を始めたいと思います。
今日はお昼休みのブログでした〜〜☺️

皆さま、良い午後をお過ごし下さい。

マイクロトマト＜MicroTomato🍅＞