お盆が明けた昨日の夕刻、
成田空港 北ウイング出発ロビーは
驚くほど閑散としていた。
空港全体が眠いのを我慢しながら
やっと機能している感じ。
これもコロナの影響なのでしょうか。
息子がアスリートスチューデントとして
アメリカの大学へと旅立ちました。
4年間という歳月は長いようでもあり
短いようでもあるのかも知れない。
楽しいことも辛いことも
たくさん経験するに違いないと思います。
言葉も文化も違う遠く離れた見知らぬ世界に
ひとり飛び込んでいくわけですから
やはり本人も緊張するでしょうし、
親としては心配でもあります。
早く新天地に慣れ友だちをたくさん作り、
いろいろなことを学んできて欲しい。
たぶんこれから経験する4年間は
忘れられない一生の財産になる。
出国手続きでゲートの向こう側に
消えていく息子に私はかけてやる
気の利いた言葉が何も思いつきませんでした。
ただ手を上げて軽く二、三度振っただけ。
まぁ私らしいといえば私らしい、のかな。
空港を出るとすっかり陽は落ち
霧雨のような雨が降っていました。
私は東関東自動車道を走りながら
心のどこかにできたほんの僅かな空間を
埋めたくてラジオのスイッチを入れました。
[ 元気で!]
私はもしかしてあの時、
この言葉を探していたのかも知れない。
ふと上空に目をやると・・・
もう真っ暗で何も見えませんでした。