温かい色だなぁ 北風の吹くとても寒い日 手袋をした手で 落ち葉を拾い上げ そっとカバンに入れた そのまま秋の温もりを 私は持ち帰ったのだ 棚に並べて写真を撮る そのままにしておいたら 午後にはもう色褪せて 先っぽがカールし出していた とても短く儚い秋 今年の秋はそんな感じで あっという間に過ぎていった ※立冬を過ぎたから季節はもう冬なのに 鮮やかな色の落ち葉が道を埋めていると 私はまだ秋の中にいるように思えるのです。