いっしょけんめいさんがやってくると
ひとつのいろに たちまちそまって
いっちょくせんのちからで
なりふりかまわず
ずんずん すすんでゆく
ほかのことなんて
なーんにも かんがえられない
いっしょけんめいさんは
しらないあいだにやってきて
しらないあいだにさってゆく
だからじぶんでは わからない
いっしょけんめいさんが さったあと
のこしていった あしあとをみて
じぶんがあのとき いっしょけんめい
だったということを はじめて しる
いっしょけんめいさんは
だれかれ かまわず よってはいかない
なにかが はじまりそうなひとを
みつけると したなめずりして
そっとわからないように ちかづく
ぬきあし さしあし しのびあし
いっしょけんめいさんは
だれのめにも うつらない
けんびきょうでみても わからない
だからじぶんじゃ きづかない
だけどほかのひとには わかってしまう
そとがわからは まるみえ
あのひとは いっしょけんめいだと
いっしょけんめいなひとは
かわいくて うつくしくみえる
いっしょけんめいな じかんは
あっというまに すぎてゆく
だけど いっしょけんめいな あいだは
ふしぎなことに としをとらない
いっしょけんめいさんが やってきたら
そのしじに したがうのが いちばん
ながく ながく いっしょけんめいなら
きっとずっとわかいまま
※天気の良い夏の日曜日の昼下がりの病院は
時間がゆっくりながれているみたい。
もう何回ここに来ているのだろう。
そしてあと何回ここに来るのだろう。
今日は夕空にご褒美のような月。
（ちっちゃ過ぎて見えませんかね）
清水ヶ丘を渡る風が気持ちいい。
明日が満月みたいです。
頑張った私はぼちぼち偉い！
一所懸命ってひとつの状態であって
結果が保証されているわけじゃないんですよね。
