ぶっさきゃら

らくがきとその他色々・・・。

朝の幽霊 22

2016年05月06日 | Weblog
ほんの一瞬の出来事だったし、
「今のなに?」
驚いたけど後は何もなかったし、家に着くころにはもう忘れてた。

ただ・・・。

「なに」
その飛行機さぁ。
「ムスタングだった」
「ん?」
「ムスタングP51」
「なんでそんな事知ってんの?」
「子供の頃、プラモデルおたくだったから、でも、アメリカの戦闘機は作ったことなかったけどなぁ。
 だから戦争中の風景かな?
 それも、終戦に近い頃だと思う。
 いまから考えたら、本当の出来事かどうかも分からない」
 

永遠の0でラストの頃に、主人公の一人のすぐ上に零戦がゆっくり飛んできて、パイロットが敬礼するやん。
「あのシーンで思い出したの」
「そんなシーンあったっけ?」


関係のない話かと思うけど、そんな事が有った。




朝の幽霊 21

2016年05月06日 | Weblog
「ここへ越してきて間のない頃に、不思議な事が有って」
瞬間的な事だったから忘れてたけど。
何年か前に「永遠の0」って映画観に行った時のワンシーンで思い出して、
時々散歩の時に「あれはなんだったのかなって」

「なになに」
「なになに」
二人ハモって聞くほどの事でもないけど・・・。

何の用事か向こうから橋を渡ってる途中。
携帯のメールを見ながら下向いて歩いてたら、一瞬空気が変わって。
地面がコンクリートの色から木に変わって、結構隙間があいてる。
「あっ」と思って前を見たら、見慣れた景色じゃなくて、橋は木造だし、土手道は舗装道路じゃないし、
人が一人通れる程度の土手道。
その向こうは草ぼうぼうで何にもないし、
「すぐに川端食堂と釣り具屋さんあるやん、それもなんにもなくて草ぼうぼう」
その瞬間、飛行機が頭の上すれすれくらいに横切ったんで、思わず後ずさりして振り返ったら、
向こう側はいつもの景色だった。
一、二歩後ずさりして目線を前に戻したら見慣れた景色。
食堂も釣具屋もあるし、橋もいつもの橋。