魔人さんの奇妙なブログ

聖騎士伝-騎士と竜 第一話『地に堕ちた龍』

龍は地に堕ちた。

彼は気がついた。我が身に起きたことを。


しかし、我が身より己に疑問を持っていた。

『私は誰だ。何も思い出せない。
 否、誰かに追われていた。』
『いつ存在した?どこにいる?どうして?』
龍は言葉を話すことはできない。
テレパシーでしか話せない。
翼はあるのに動かせない。
もうじき死ぬのがわかる。本能的に。

『そうか...誰にも理解(わか)って貰えずに死ぬのか。
自分が何者かを知りたいのに。残念だ。』



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