
本を読んでいる時と読んでいない時の差がメチャクチャあるような気がするんだけど、今ちょっと読書は下火かもしれない。うーん、やっぱり読書の秋なんだろうか?でも、この本を買ったのは11月で、それでもとっくに読み終わってますよーだ。感想を書いていなかったんだ。
黒龍というと、私にとっては黒龍江省なんだけどね、中国の…。
えーと、なんというかハードボイルドだった。
まただ、またハードボイルド、中年オヤジのロマンティスムに踊らされたというか、狡猾なというか、老獪なというか。
my bibleである司馬遼太郎著「燃えよ剣」がベースにあるせいか、どうしても比較してしまうのは仕方ないとしても、違った切り口の北方"土方"(語呂が悪い…、北方"歳三"の方がいいか)がいい漢っぷりでした。
沖田総司はハードボイルドしすぎの感がある。もう少し、司馬氏のような清涼感というか透明感が(以下略)
山南敬介の切腹理由に全く異なった解釈がされていたのが目からウロコ(←間違った慣用句の使い方)で、山南氏好きなのでこれはこれでよし!
鳥羽伏見の戦いの後、なぜ、土方が北上する必要があったのか、その理由が希薄な感じが今までしていたんだけど、これを読むと、あ~、そういうことだったのか(フィクションだとしても)と何となく納得できた。
坂本竜馬、勝海舟、小栗忠順との交流(なんだ、この単語の違和感!)があり、この3人がいたからこその、土方の北上なんだと。
ところで小栗上野介って、上州権田村に埋蔵金隠したんじゃなかったのか?
あ、この中で、西郷吉之助が、か・な・りイヤなヤツとして書かれている。ちょうどこれを読んでいる時に、「篤姫」の「無血開城」近辺を放映していて、膨らんだ顔の小澤征悦が演じる西郷を見るたびに、ムカついたのを覚えている。本々いけ好かないヤツだったんだけど、こんな下衆ヤローだったのかっ!私の見る目に狂いはない、やっぱり!な勢いでした。洗脳されやすい人間だよなと自覚はあります。
最後もものっスゴイ、ハードボイルドでした、つーかロマンだロマンだ。ハードボイルド=ロマンですね。
うわっ、そう来たか、ジンギスカン万歳!な結末。
そもそも土方歳三というのは、ハードボイルド中のハードボイルドな漢なんですね、私の中では(イヤ待て、岡田以蔵?まあいい)。その土方歳三×北方謙三って、もうすくいようのない位、ドロドロのハードボイルド期待したけど、期待に違わず、尻のすわりが悪いような、ムズムズするような、ハードボイルドでしたよ。
やっぱり、妄想癖はオヤジの方が重度だよな!の認識も新たにしました。
以上っ!
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