ころがせ複勝!

日々のぼんくらな生活の中でのあれやこれや…

読めない本

2007-03-07 22:18:41 | 読書

たまに友人から本を押し付けられる。
誕生日に本を贈られたことが何回かあるが、自分にそぐわない本が世の中に存在する事を痛感したのも、 贈られた本を読み進められなかった事態に遭遇したからである。
中学1年時に貰った室生犀星著「性に目覚める頃」…。

「性に目覚める頃」って言われてもよ。
司馬遼太郎著「萌えよ賢」!
!!あぁっすみません、うちのPCで変換すると、こんな事にっ!賢ちゃん萌えてんですか?それこそ性に目覚めそうな題だな…。
燃えよ剣」を小4で読んでいたので、秘め事、濡れ場モロモロは既にその当時目覚めていたよな。
まぁ、親に詳細を質問する事はヤバかろうという事も自覚していたし。
しかも、うちの親は「読み終わったら貸してくれ」とおねだりしていたから、自分の子供がどんな本を読んでいるかという親としての自覚はあった訳だ。残念ながら、「性に目覚める頃」はお好みに合わず、30ページ程度で挫折。
だいたいそんな「萌え」始めの年頃が、「性に目覚める頃」なんてダイレクトな題名の本を無視する訳ないのに興味を示さなかったのは、
1. 内容が古くさかったからか?
2. エロくなかったからか?

その後、付き合っていた相手から貰った、アンドレ・ジッド著「田園交響学」。実は、付き合っていた相手のみならず、他2名からもなぜか、「田園交響学」をプレゼントされた…。ナゼ?ナゼ私にこの本を読ませたいのか、読んで欲しいのか、イメージが「田園交響学」な訳?アサクサデンエンなら納得ですが。
「田園交響学」は1ページ目を読んだところで挫折、2ページ目の途中まで「文字を目で追った」記憶はあるものの、「内容を読んだ」記憶は皆無。
かなりの苦痛を伴ったに違いなし、以降近寄らず。 本を捨てられないので、自宅の本棚に3冊同じ本が並んでいる。上・中・下でも1巻2巻3巻でもなく、只単に同じ本。

先週、会社の隣人がはまって大人買いした本の1冊を押し付けられた。
東野圭吾著「秘密」。

大体、日本が舞台の現代小説は「白い巨塔」を田宮二郎主演当時に読んで以来、読んでないかも位の自分史。
あ、他2冊読んでるけど、それは後で。

読後は眉間に皺が深ぁ~く刻まれ、一般人の推薦文を読んで、更にびっくり!
「感動した」
マジか?どこでだ?

「泣けた」
…何にだ?

「最後に秘密の意味が…」
待て待て、それは最初から分かっていた筈だが?

大体男性陣が感動している模様。これだから男は妄想力が強いとか言われるんだーっ!!ご都合主義の大妄想小説だった!!
本を返却する際、「どうでした?」 と嬉々として感想を求める彼女は、私の眉間の皺に気づきますます嬉々として、
「やっぱり、そういう感想ですよねぇ、合わないと思いましたぁっ!」
貴様、確信犯かよっ
「ネタバレなしですよぉー」
バラしたろかっ!

今までに読んでどーにもこーにも自分に合わず、悶絶&がっくりした本。村上春樹好きの友人に「これ面白いよ」と押し付けられた、大ベストセラー当時の「ノルウェイの森」。
ゲイの友人の見舞いに行ったら、「これスゴくヨかったですよぉ」とその置き場所に困って(多分)押し付けられた渡辺淳一著「失楽園」。
英国に遊びに来た友人が日本への帰国時、余った小銭で購入し、こっちが帰国したら見事に押し付けられたペーパーバック「マディソン郡の橋」by Robert James Waller

どれも、夢見がちな大人のオッサンが妄想逞しく書き上げた著作である事が発覚。
司馬遼太郎の本で口直ししないと…。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 笑う馬 | TOP | 本を読む »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 読書