かかりつけの医者が、CTとMRIのカードを頻繁に切りよる。
我も別に被爆がどうとか全く思わないし、自分の体内輪切りとか見ていて飽きないので、それはそれでOK。
だがしかし、最近閉所恐怖症じゃないかと思われる節があり、特に天井の低いところはダメっぽい。
どうしたんだろう、昔は狭いところが大好きでよく隙間にもぐりこんでいたのに、棺桶に足をツッコみそうな年齢に近づくにつれて、未来の恐怖を感じるのかなんなのか。
でも、in the coffin時は死んでいるのだから、そんな心配しても何もならないと思うだよな。
今回は脳の輪切りということで、上半身、主に肩ぐらいまでを機会にツッコみますよと。
「なにかありましたら、緊急停止ボタンを押してください、機械が止まります」
といつものとおりブザーを持たされたので、お決まりのテストでボタンプッシュをしてみるところまでは無問題。
ヘッドフォンをして、BGMはいつものように流れる無害な軽音楽。
…機械に入る前は。
ところが、いざ、MRIにin!したら、BGMが何も聞こえず、工事中のような機械音が
「ドッドッドッドッド…」
としているだけで。
あれあれあれ~、これは変だよね、BGMどこへ行ったのかな~?でも、イマサラここで緊急停止押して
「音楽がない!!!」
と訴えたところで、また最初から不快なビート音を聞かされるのなら、このまま寝ていようか…と。自分がどのくらい輪切りにされているのか、
「ゴゴゴピーギャーゴゴゴピギャードッドッドッドッド…」
のビート音を数えていたら、230回だったか…。
単純に頭部の全長を230㎜と考えると、1㎜刻みにされていると。
あごは今回関係ないから、それはないだろうけど、頭部をまるっと1.6度刻みに写真撮ってるんだなーなんてことを考えながら、30分?40分?ほど放置されました。
「お疲れ様でした~」
とにこやかに、ブザーを回収する看護師に
「BGM聞こえないくらい機械音がうるさかったぞ」
とイヤミっぽく言ってみたところ
「申し訳ありませんっ、音楽流し忘れていましたっ!!」
だ・と?
もう・・・ね、
No music no life
ってみんな簡単に言うけど、そうじゃない、こういうことなんだっ!!と声を大にして言いたい。
修行だったゎー、no music no lifeを体現したわ、マジ。
あんな何の毒にも薬にもならないようなBGMですら、Musicが聞こえないことがこんなにつらいとはっ!!
覚えてろ、次に貴様が同じ立場に立ったら、貴様のBGMは般若心経だ!!!と思ってるんだが。ありがたいぞー、まーかーはんにゃーはーらみったーだぞ。
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