居酒屋の常連のおじさんから流れてきた本。おじさんは、遭遇するたびに「今日は風呂に入らない!!」と女子高生のようなことを言っているが、風呂に入らないを公言している人が、湿ってビヨビヨになった本を回してくるのは風呂で読んだからじゃないのか、いったいいつこれだけ大量の本を読んでいるというのか。
ビヨビヨになってる本は、ページがこなれていて、めくりやすいし、丁寧に扱わなくてもいいという利点があるのだよ。
で、魂の沃野 by 北方謙三。
男ロマン派と思っている。
北方謙三、魂の…とググったところ、「魂の岸辺」も出てきた。
冠名=魂だよね、ケンゾー、分かる、好きそうだよ。
短く簡潔な会話、たまにダレがしゃべっているのか分からなくなるのは、我の脳内構造の欠陥か。
北方ノヴェルの魅力のひとつだと思っているのがキャンプ飯。野外で鹿、熊、鴨を食べるところ。この人きっとグルマンだろうな思われる、軽くあぶって脂を滴らせたところで、塩をふってかぶりつくという。
男のロマン満載だよな=男ロマン派。と思いながら読みました。
100年続いたとされる加賀一向一揆の時代にクールに生きる宗教とは無縁の主人公小十郎。女子が出てきたけど、死亡フラグ付いてるなと思ったら案の定であった。安定の…。
小野不由美の白銀の墟玄の月を読み終わった直後に借りたので、小野スイッチから北方スイッチにシフトするまでに若干時間を要してしまった。以前は、ダレの小説を読むのにもあまり労力を要さなかったのに、著者によって受け手側の自分のベクトルを変更しなくてはイカンくなったのは、年によるものだろうか…と思いました。
感想以上。
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