えーと、Dick Francisが亡くなってかれこれ3年くらい経つのかな?その後も、書き留めておいたDickの生前のミステリーが息子のFelixとの共著によって出版され、全て読んでいる(はず)。Dickの妻Maryが亡くなった時の落胆ぶりがひどかったので、引退するんじゃないかとか、Dickの小説のほとんどは彼ではなくMaryが書いていたという話なので、まあ、このままペンを置いたとしても…とは思っていたんだけど、よもや息子が助けるとはね。息子Dickのように、女王陛下の主戦ジョッキーであったわけでも競馬界にいた人でもないので、Dickとの共著が亡くなったら、そこで終了なのかと思っていたら、とんでもない。
蛙の子は蛙ってのですかね。それにしてもこのタイトル、
"Dick Francis's Gamble"
っていうのだから、当然馬券ヤローとしての期待値は、
息子の目から見た"父Dick Francisのギャンブルの方法"っていう回顧だとばかり思っていたんですよね。同じように思った人いないのか?
これは、
Dickの書いたGambleをFelix Presentsってみんなすぐ理解できるのか?英語が理解できていないってことですか?ってだけでもないような気がする。
そんなわけで、この本を読み始めたのだが、全く
"私の父Dickのお気に入りの競馬場はAintree Racecourse, そう、グランドナショナルが開催される競馬場である。彼が馬券を購入する時、前日、スタンドに並ぶ専門誌Last Furlong を5ポンド紙幣を出して買い、自室のお気に入りのソファに身体を沈め、コニャックをなめながら、専門誌にゆっくりとラインマーカーで印をつけるのだ"
っつー話かと思っていたら、グランドナショナルまでは当たってた、そこら辺は、馬券当てるよりも簡単かもしれない。誰にでもシチュエーションが分かりやすい。小倉競馬場でフェニックス賞が行われている時に…って言われてもマニアすぎて、恐らくカシノ&テイエム&マルシゲ三つ巴の内容になりそうだ。しかし勝つのはシゲル…だったりする(?しないと思う)。
そのグランドナショナルでNick 'Foxy' Foxtonの隣に立っていた友人が6万の観衆の面前で殺されてしまったのだよ…。ナニこれ殺人事件?それでも、我には事情が分からず、エ?Dickは実際にこんな殺人事件に巻き込まれて…いないいない!!
キツネにつままれたような導入部だったのですよ。ナニこれ、Dickの馬券の買い方とかって話じゃないの?これミステリー?書いたの誰?Felix?ちょっと、もっと妥当なタイトル付けてよ!!
Francisの小説の主人公は、なんらかの形で競馬界に関連のある人、首を骨折したので、ジョッキは辞めたけど、クライアントは競馬界の人とか、足を切断してしまった退役軍人で母親が調教師というように、なんらかのハンデを持っている人物が多いように思うのです。それは何らかの形で競馬にかかわりがあるというFelix自身の姿をなぞらえているのではなかろうかと思っている訳です。
DickではなくFelix Francisという作家が自分のスタイルを確立させているのが、不思議な気もするんだけど、Francis Familyの競馬の小説が読めるのであれば、競馬発祥の地英国の話でもあるので、非常に満足なのだよ。1つだけ、息子の方が血気盛んかな?Die Hard的な意味でなんだがね。
次はBloodlineだっけ?これもなんとなく血の継承を大事にする競馬界と、Francis Familyの血族を思い起こさせるタイトルだよね、でもこれ日本で売ってないような気がするんだけど、紀伊國屋で売ってんのかな?
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