中国紀元前の小国、宋の宰相、華元の生涯。
宮城谷昌光氏が題材にする人々には、日本で生活していれば、ほとんど話題に上がらない人が混ざっている。
項羽、劉邦、太公望、劉備、孔明、関羽、趙飛、西大后、あとなんだ…?
有名人は枚挙に暇がないが、その人々はほんの一握りにすぎず、各小国に宰相、左右大臣、その下に…で、4000年の歴史がある。
今までに生まれた人類はのべ何億人になるのだろうか?
この話で非常に心に残ったのは、
「食い物の恨みは恐ろしい」
という使い古された超メジャーなフレーズですな。
夕食に羊の肉を分け与えられなかった御者「羊斟」が根に持って華元を鄭に拉致連行すると暴挙に出てしまうわけです。
華元は、羊の肉を羊の名前を持つ人間に食べさせることは不吉だから(「共食い」になるからということか?)止めさせるという心から出たことだが、それを伝えていなかった…。そして羊斟はそれを知る事なく恨んだ。
まあ、親の心子知らずといいましょうか、それだけの理由で敵方に連れて行かれちゃうんだ、戦国時代の中国!
っつーか、それが裏切りの理由になるんだ!ということが驚愕でございました。
って感想でいいですか?(誰にナニを聞いてんだ?)
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