説明によると、この本は、石原裕次郎の依頼で書き下ろされたという話だ。
すごいなぁ、裕次郎。お願いしたら遼太郎さんが書いてくれるなんて、なんて豪華な。
車藤左と名乗る浪人が会津にやってきたところから話が始まるが、同時に上杉家に隣接する隣村(国境?)に伊達家が築城を開始したというなんとも悩ましい話も聞こえてくる。
で、この車藤左がひとりでその城を落とす!と豪語するわけだが、別に一人というわけではなく、隣村の娘を巻き込んだり、花火を操る商人を引き入れたり、金を貯めこんだ上杉家の家来を連れて行ったりと、それなりの仲間は作る。
しかし、この男の妙なところは、いきなり気弱になったり、リーダーシップを発揮しなかったりと普通の人間丸出しのところである。
ところが行動は、無鉄砲にして無計画、消費者金融に金を絶対借りてはいけないタイプの男である。
何をしでかすかわからないし、無責任でウソを平気で付くところも百姓の団体心理も全く次の読めない話であった。
男なら、城を盗る夢を見るだろうという言っていたが、なんとなくその夢を見る理由は理解できたような、理解できていないような…
雲をつかむような気分になった。
乱世にはこんな男が出てくるんだということだが、自分が乱世に生まれていたら、確実に水呑み百姓で、一揆の最中に、坂から転げて死ぬか、鎮圧隊の鉄砲どころか、味方の鋤に脳天直撃されてサヨウナラという最期しか想像できないところが情けない。
乱世に生まれていないでよかった、よかった。
すごいなぁ、裕次郎。お願いしたら遼太郎さんが書いてくれるなんて、なんて豪華な。
車藤左と名乗る浪人が会津にやってきたところから話が始まるが、同時に上杉家に隣接する隣村(国境?)に伊達家が築城を開始したというなんとも悩ましい話も聞こえてくる。
で、この車藤左がひとりでその城を落とす!と豪語するわけだが、別に一人というわけではなく、隣村の娘を巻き込んだり、花火を操る商人を引き入れたり、金を貯めこんだ上杉家の家来を連れて行ったりと、それなりの仲間は作る。
しかし、この男の妙なところは、いきなり気弱になったり、リーダーシップを発揮しなかったりと普通の人間丸出しのところである。
ところが行動は、無鉄砲にして無計画、消費者金融に金を絶対借りてはいけないタイプの男である。
何をしでかすかわからないし、無責任でウソを平気で付くところも百姓の団体心理も全く次の読めない話であった。
男なら、城を盗る夢を見るだろうという言っていたが、なんとなくその夢を見る理由は理解できたような、理解できていないような…
雲をつかむような気分になった。
乱世にはこんな男が出てくるんだということだが、自分が乱世に生まれていたら、確実に水呑み百姓で、一揆の最中に、坂から転げて死ぬか、鎮圧隊の鉄砲どころか、味方の鋤に脳天直撃されてサヨウナラという最期しか想像できないところが情けない。
乱世に生まれていないでよかった、よかった。
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