29番窓口にて

今日から新馬戦が始まった。
しょっぱなからエアグルーヴ娘が出て来ようとは思いもしなかったが、これで勝って、ゆったりローテーションを組む予定だろう。

ひいきのメジロライアンが得意な福島開催も始まったので、こうなったら、出てきた子供は全部買う！決意だったが、6Rのチョウライライは買いそこなってしまった、ごめん。

10Rのさくらんぼ特別のバードントロフィー、12Rのキーンライアン。
これだけ買っておけば、人気薄ばかりだし、なにか引っかけるかもしれない、くどいようだが、福島得意だし。
で、いつもの新宿3F29番窓口で購入。
1枚マークカードに金額記入漏れがあった模様。
「これはお幾らですか？」
と厚塗りのお姉さんに質問を受けた。
通常なら、「あ、200円で」というところを、お姉さんの並々ならぬ色気に気圧されたか、
「誰ですか？」と的外れの質問返しをしてしまった。ヤバい…。
と思ったものの、こっちだって客なんだから、お姉さんの稼ぎの何万分の1は私の金で賄われているはずだ。
焦ってレープロをめくる厚塗り縦ロールのお姉さんを眺めていると、

「ムラタです」

思いもかけない答えが返ってきた。

2回福島初日第12R馬番13番は「ムラタ」ですか…。

そうかムラタだったんだイッセイ・ムラタ…。
そりゃ知らなかった、いやいや、そーじゃない！

「馬の名前…」
「あらららあら～、馬の名前！」

南関競馬じゃないんだから、馬券にジョッキーの名前は印刷されないだろう！
結局ムラタは来なかった、残念。
本名はキーンライアン。
お姉さんは私がジョッキーの名前を訊ねていると思ったんだろうが、こっちは馬の名前を訊ねていたのだ。
どっちが質問的に多いのだろう、ジョッキーの確認するほうが多いのだろうか。
だとしたら、彼女の答えは至極まっとうだったのだが。

3歳の特別レースのような名前の付いたレースの3着にバードントロフィーが突っ込んで、複勝が4270円もついた。
勝っていれば220倍もあたったのだが、それは欲張りすぎ。

明日もライアンの子供は走ってくれるだろう！