ころがせ複勝!

日々のぼんくらな生活の中でのあれやこれや…

本を読む(大聖堂 by Ken Follett)

2011-06-08 22:32:33 | 読書

かーなーり前に読み始めた本だったのに、終了しなかったのには理由がある。(この表紙は続編のものでした)

この「読んでいる」と書いた日付で分かるんだけど、読み始めたのはちょうど震災が起こる前日だった。風邪をひいて寝込んでいたので、上中下全3巻を読み始めて、進む進む!
3月11日の午前中に病院へ本を携帯して待合室でも読んでいた。自宅に戻って本を読みつつ、うとうとと昼寝をしていると東京には震度5弱の地震が起こった。
ちょうど中の残り1/4付近を開いていた。

そのトラウマがあったのか、本はベッドの脇に置いたまま手も出せず、他の本には手が伸びるものの、「大聖堂」だけにはまったく伸びず。

久々に読み始めて衝撃を受けたのは、読むのをやめた直後のシーンはキングズブリッジがウィリアム・ハムレイの襲撃に遭い、街が破壊され死体が転がる光景というものだった。それはなんとなく、津波の後の光景のような気がして、普段であればさして考えもせず、小説の通過地点として読んだだろうけれど、今度ばかりはあまり気分のよいものではなかった。

あの時に地震が来たのは偶然だったんだろうか…。

ホワイトシップの遭難から生き残った唯一の人、吟遊詩人の処刑から物語が始まります。
1000年も前の英国人は、粗野で野蛮でほぼ動物と同じ本能のままに生活している。しかし、教会とはどれだけ戒律が厳しいものかと。とはいえ、すぐ強姦するし…の割には地獄の業火に焼かれるのをおびえているしという、秩序とかあんあまりなかったんだろうなあ…とそんな余計なことも考えながら。木曽義仲の軍勢も全く無頼の徒の集団だったし、この時代はそんなものか。

"大聖堂"と日本語に訳されるキリスト教の建築物として、
Minster
Abbey
Cathedral
の3つがあるんだけど、この違いはなんぞや?
日本でも有名な英国のウエストミンスター寺院は、Westminster AbbeyであってWestminster Cathedral とは違うもの。これを間違えると、違った駅に行っちゃうのでそこんとこヨロシク。
字面にもWest "minster" Abbey とminster & Abbey が入っているという念の入れよう。
この3つはちゃんと線引きされているとは思うのですが、日本人にはビミョーに分からないようです。って分からないのが我だけだったらとっても恥ずかしいんだけど。

面白かったので、本編"The Piller of the Earth"と続編"World without End" のペーパーバックを買ったら、特に続編は中学のときに使った英語辞書ほどの厚さとデカさで、とてもお安かったわということを記しておきたいと思います。
ちなみに3部作という事で3作目"Fall of Giants"(讀賣の落日← my 誤訳)です。
続編はいつ読み終わるか全く分かりません。

ところで、ドナルド・サザーランドが出ていた映画"針の目"ってこの人の作品だったんだね。ということと、Thomas Beckett が出てきましたが、この時代の人だったんだね、ってか何者か知らなかったです。またもや哲学者だと思っていました。
以前読んだ、天下城が非常に似ているんですよね。スケールは違うんだけど…。モノを造るのってそんな感じなのか?と思いました。


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