その昔、雑賀孫市(鈴木重秀?)を演じていたのは林隆三。
んな訳で、女をナンパをするのも林隆三、鉄砲を打つのも林隆三…。
書架にある本はこの表紙ではなく、以前の歌舞伎調、隈取メイクっぽいもの。この本に限っては、新装丁の方がいい感じだ。
「菜の花の沖」の「アニキ」調は、カバー掛けちまえばどうってこともないのだが…。
感想はといえば、これも久々に読んだのだが、明るい人柄がさわやかだ。
「子供をあちこちに創っている割には、恨まれたことはない。」
…人徳かね?
雑賀が誇る鉄砲隊の若き頭目の怒濤の自由な生き様。戦いを挑む相手が、織田信長というのが何とも痛快なところか。男だったらこんな風に奔放に生きてみたいか…。
戦う理由は自分が見染めただろうと思われる「オンナ」を紹介してやると言って騙され、見染めた「オンナ」が他陣営にいたために…といったところか。
それは単なる口実であり、強い男と戦いたいという、原始的と言えば原始的な欲求に端を発しているのか?
ついでに本書の中に、上杉謙信に関する記述があり、こちらも、「合戦を楽しむ」ためだけに行っていたらしいとある。
一匹狼風にして、ナンパ野郎。
もともとこの人物の出自がイマイチはっきりしていないところが魅惑的だ。あまりにもあっけない幕切れに、今回もため息しか出なかった。
さらっと風と共に去って行ってしまった漢の話。
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謎の多い島左近や山中鹿之介もお好きでしたか。
でも、最近はいろいろな所で名を散見するようになりました。
一方、メジャーな信長が本能寺で殺されたのを常識だと思っていたのに、
本能寺の遺跡が出土して歴史を裏付ける物証になったとは、
検証は奥が深いですね。
です!