ころがせ複勝!

日々のぼんくらな生活の中でのあれやこれや…

本を読む(天下城 by 佐々木譲)

2010-07-13 23:25:25 | 読書

家に帰って、無理やり洗濯したら、雨ザンザン降って来たんですけど、ナニこれ嫌がらせ?

全く本を読んでいないのかと突っ込まれるまで間もないような気がするので、そんなことありませんよという言い訳のように、感想文を。

昔から、石垣をよじ登るのが好きでというか、癖というか。今は立派に復元なった海津城(松代城)の石垣とか、小諸城(懐古苑)、飯山城、横山城の石垣なんぞは格好の餌食になっていました。
春日山城は、命の危険を感じたので、トライに至らずでございます。
今の時代では、そんなアブナイことは教育委員会からきっつく怒られそうだけど、私の幼少のころ何ぞは、そんなところで落っこちたところで、それは自分の不始末です!で済む時代でしたし、今でもそんなことは個人の判断任せるべきだと思っておりますが、話が横へ逸れました。
思うに、400年以上も前からそこに積み上がり、野ざらしになっている石積みが崩れないってのは、スゴイ話だよなと。
城めぐりをして、縄張りとか見るわけですね。松本城なんぞは大好きなんですけど、石川数正が天守を築いたという話になっています。藤堂高虎は城造りの名人と言われていますが、設計とか、自分でやったのか。豊臣秀吉が大坂城に運んで来たというあのデカイ石はなんなんだとか、城主が自分で全て旗を振って石を積めとか、柱をどうしろと命じる訳ではなく、昔からその筋のプロがいただろうという話です。
(長いよ!)
本屋で手に取った時に、「志賀城が落城する時…」というくだりが目に入ったので、志賀城といえば、とんでもない山奥(行ったことないからよく知らない)だが、そこの石垣はよじ登っていない…と思ったので読んだものです。

穴太衆

読めますか?私はかなりの間テキトーに読んで…というより字面として判断していましたので、「あのうしゅう」と読めるようになったのは、下巻になってから…かな?
その頭領になった戸波市郎太は子供のころ巻き込まれた志賀城の落城により、
「もうこれ以上城が落ちるのを見たくない」と心に刻むのですが、小説の冒頭が安土城落城。
志賀城って皆殺しですからね、武田のヤロー。ってうちは真田系ですが、居住地区が上杉方にかかっているため、なぜか上杉>武田なんだな。

戦国時代の小説は諸々読んでいると思っていたのですが、城を造る側の人間にスポットライトをあてたものは初めて読みました。巧はいつの時代にもいるもので、秀でた才能は、ひとりの主君に使えることなく、フリーランスでいるというで、織田信長、松永久秀、六角定頼らの城を造ることになるんだなと。
そこで最も重要なことは守秘義務。
あーなるほど…。
「天下城」というのは別に安土城のことを指している訳ではなく、個々のユートピアのことを指しているんでしょうかね?と思いました。

城を築城する前に、何人かの棟梁にミニチュアサイズを作らせてプレゼンテーションさせているのは面白いと思ったんだけど、昔からそうだったんですかね?ミニチュア残っていたら楽しいのになー。

うん、おもしろかったです。

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