年が明けてすぐくらいに梅原猛氏がお亡くなりになり、以来、第4次梅原ブームがきている。
久々に読んだ「黄泉の王」ですが、梅原氏って、こんなに気が短い人だったっけ?と思いつつ、氏のそんなところを微笑ったよ、いいね。
最初に読んだ梅原氏の著作は「隠された十字架」なんだけど、「神々の流懺」「水底の歌」とか、こう、中二病に刺さるタイトルじゃないかと思うんだよね。それに釣られて読んだということがないわけでもない。
怒れる梅原猛氏とともに、怒涛の勢いで読んだ。1973年作なので、46年も前の小説なのか!!結局今に至るまで埋葬者が誰なのかはわかっていないって、科学の進歩がイマ一つなのか、梅原氏の書かれているように、歴史書がウソばっかりついてるからますます分からなくなっているのか。
だいたい、100年前のことすらよく分からないし、公文書なんぞはおかみの都合のいいように書き換えられているに違いないんだから、そんな1500年も前の話を、ねえ…。
個々人の命を重く捉え出したのは、ごく最近のような気すらするので、当時なんぞは、気に入らなかったら「死!!」、弱っているものは「死!!」程度に軽く扱われているよね。毎日、ご近所の誰かが死んでる感じで、「死」が当たり前になりすぎて、ワイドショーすら扱わないレベルなんじゃないかと。
毎回思うけど、そういう淘汰を乗り越えてきているオレさまたちのDNAはそれなりに強者であり、勝ち組。
付録に梅原氏による「高松塚記念被葬者ステークス」予想表つき480円!!(発行は26年前)
専門紙より安い!!
久しぶりに脳内が掘り起こされた感がある逸品、面白かった。
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