「しつこく」新×3もろもろ日記

今になって夫が「進撃の巨人」に興味を持ち始めました^^

名古屋・ゴスペラーズ アカペラ港 2002年3月6日

2005年06月25日 | ゴスペラーズ
私がゴスペラーズによりはまり出したきっかけのライブがこのライブでした♪


やっとこチケットを取って行ってきました。アカペラ港ライブ!
ゴスペラーズのライブは初なんですが、「お芝居」が入ると聞いていて
肉眼で見て「おお~なんか新鮮だ!」と思いました。
ゴスの5人に加え三人の俳優が参加。オールメンズ(男性)の公演です。
舞台には「難破船」と「バー」のセット。
バーの中央のテーブルでワープロを叩くマスター(佐藤拓之)
舞台の各所にいるゴスペラーズ5人が一人づつ音を重ねていき
「いろは」(「アカペラ」という最新アルバムのトップの曲。
ライブで歌われたのはほとんどこのアルバムの曲です)を歌い出す。
その後、足踏みしながら「FWFL」 
ぎゃ~!私の好きな曲をいきなし二曲も!!


以前は海外からの船も来ていて栄えていた港町。
今はすっかりさびれてはいるが。
そこへライブをしにやってきたゴスペラーズ。
難破船にたたずむ船長。その船は座礁したまま引き上げることも
できず船長(中村まこと)は船に思いを残したままいるのだった。
船長が昔ばなしを安岡にはじめる。以前はこの船に密航した
「床屋5人組」がアカペラを歌っていたと。
床屋5人組っていうのは実際19世紀のアメリカで床屋で
歌を歌っていた人達がいて彼らが「コーラス」の祖となったらしい。
だけど船長の「密航」の話はでっちあげね。


で「床屋5人組」のでっちあげの密航の様子が描かれるんだけど
何故か4人兄弟で、酒井氏だけ「捨吉」という名前で兄弟ではない。
しかも長男が「イチロー」でほんとはメンバーでも
若い方の北山君になっていました。(船長いわく「海外で成功する名前です」)
ジローは黒沢さん。坂上二郎っぽく小指を立てて
「そうです」という本人に受けてしまいました♪
末っ子がリーダー村上さんだったけどそれもなんかヘンだなぁ。
一番いかつい(失礼・・)のに!


乗船客が流行り病にかかり空きが出たため4人だけ入国できると
船長がいい、「俺だけ置いていくのか?」と捨吉がナイフを取り出して。
「捨吉がトラになった~!」ということで
「TIGER RAG」を歌いだす。
捨吉にナイフで襲われつつ逃げる四人。攻める捨吉。
この曲は1930年にミルスブラザーズというアメリカのグループが
歌ったののカバーらしいんですが、
「トラを捕まえろ!」っちゅう歌なんですよ。
でも曲自体は親しみやすくて明るい、どちらかというと
コメディタッチのメロディっす。なんか途中ドリフの踊り
(ド・ド・ドリフの~)みたいになっていて
かな~り会場からも笑いが起きてました!


さて時代は今に戻り、リーダーがバーに手伝いに来る直人
(柏原直人)のお姉さんに惚れてしまった。
北山さんがすかさず「バリッときたんでしょ?」
と言って。ここで察しのいいオルドファンの方ならわかるのでしょうが、
「虹」というベースの北山氏がリードを取るなつかしの一曲を披露。
「バリッときたよね」という歌詞が中に入ってるんですね~。
この曲聴けるとは思わなかったので感動でした!
「虹」の前だったかもしれませんが、
安岡氏メインの「MOON GLOWS」「シェスタ」も出てきましたよ。
記憶が定かでなくすいませんm(__)m


バーのマスターは「僕はこの港を出て行きたかったけど船がなかった。
だからずっとここにいて皆をかわらないたたずまいで迎えたいんだ」
とゴスペラーズに語る。ここで「北極星」を披露。
船長は直人の姉の結婚が決まったことをバーでついもらしてしまう。
がっかりするリーダーがメインの「I miss you」という名・失恋ナンバーが次に登場。
♪思い出の人は理想に磨かれ わがままな理想 日を追うごとに愛しい♪


去っていくゴス達。直人はそれに反してうきうきしている。
「何かあったのか?」と問うマスターに
「ゴスペラーズのライブのMCを任されたんです」と。
ここからは直人さんの一人舞台。というか前説ですね。
「おっはー」と呼びかけて客席から反応があったので
最後には「3年B組~」「金八せんせ~~」の応酬。
直人君が乗せ上手なのか?お客さんの乗りがいいのか?
えらく盛りあがってたな~。
彼の語りの後はゴスペラーズのオンステージ。
「メドレー」で「soulman」や「get me on」
「夜をぶっとばせ」など次々と歌う。
5人一緒で舞台の袖から袖に移動していたんで、
ああ~一階前の方の人はいいなぁ~とつくづく。
(私は二階席)


客席も総立ちで手を叩いていましたが、
何か不服げな酒井さん。
地元だけに力入ってるのか?(会場は名古屋で、彼は愛知県刈谷市の出身)
「体からのりを出せ~~!背中にのりがついてるのか~!
足元が危なくない奴だけもっと乗り出してこい~」
となんかすごい発言(汗)半ば呆れる他のメンバー。
もう誰も雄ニを止められない・・


「いろは」を再び。嫌な予感が私に走る。
なりきりゴスペラーズというコーナーがあってそこで客も歌わせられると。
も、もしかしてこの息つぎのしづらい曲を選んだのか??
嫌な予感はあたりました。主旋律と3度上がった旋律ではもるんですけどね、
場内暑いし息が続かないんです。小田和正のライブでもワタクシよく
「皆で歌おう」みたいなのに参加しましたけど、
こんな大変ではありませんでした。なんたってアルファベット26文字
ずっと歌いつづけるんですから。最初は黒沢さんの声を聞きながら。
次第に会場だけに。ほんとは皆の声とかはもりが聞きたかったのに
正直それどころではなかったっす。
頼むからもっと楽な曲にしてくださいませm(__)m
「お~声量がちょっと・・」「あ、今会場だけになってるよ」と
メンバーは満足そうに見えましたが。まぁそれならいっか!
「good」と言っていただきましたし。どこの会場でも言ってるのかも??


少し楽な曲にしましょうってことで酒井氏リードの
「こういう曲調好き」に。
(「星屑の街」シングルカップリング曲です)
しかし芝居しながら無理な姿勢でも見事に歌う彼らを尊敬。
マイクもあるにせよ(ヘッドフォン型みたいなのもつけてましたが)
自分が歌ってみて彼らの声の豊かさがハンパじゃないなと思いました。
「こういう~」の中でバーが出てくるのですが実はそのバーこそ
この港町のバーだと雄二さんは語り出す。


ここからまたお芝居に戻るのですな。
酒井さんは高校卒業まで2年間だけこの町に住んでいたのでした。
そして船乗りになりたくて船長と初航海に出た。
しかし自分が見張りを怠って船は難破してしまった。
そして船長は彼を怒らなかった。
それがたまらなくショックだったのだと。
彼はやがて「歌」という船を見つけ出て行った。
船長は「難破したことは気にすんじゃない」と送り出したのだった。
この辺りで「星屑の街」「めぐる想い」
「永遠に」を歌ってたかな。



公演が終わり、去っていくゴスペラーズ。
マスターにもらった「羽」を大事そうに持って帰る北山君。
「またここに戻ってきます!」と。。
そして北山リードの「金色の翼」
天井から羽が幾枚もひらひらと落ちてきてなかなかきれいでした。
あ、「永遠に」はここでだったかもしれません。


なんだかあっと言う間に本編が終わってしまいました。
リーダーの「満員御礼でございます。これからもよろしく」
という挨拶にも感動しつつ・・アンコールは閉館まで時間がないためか
急いでメンバー登場。一人一人の挨拶となりました。


北山
ここに集まったお客さんが一同に会すことはもうないと思う。
確率は天文学的な数字です。その幸せを持って帰ってください」
(さすが先生!メンバーにもエリートと呼ばれていますからなぁ)


安岡
今日のステージはどうして歌を歌うか?そういうのが伝えられたら
いいなぁと想っています。(もっと色々あったけどまとめるとこんな感じかと・・)
☆ここで思ったんですが、歌というのは「茶摘」の時にとか
「お酒を造る」時とか本来は何か作業をしながらその景気づけに歌うもん
だったんですよね。別にえりをタダして歌うってことでなく。
ヤング(安岡氏のあだ名)の話を聞いて思いました☆


酒井
こないだ母校の中学の講演会に行ったんですが中学生は話聞かないね~。
ほんとはいい話とか考えていったんだけど皆下向き出したから、
急遽質問コーナーにしました。「仲のいい芸能人は誰ですか?」
「ケミストリーかなぁ」とウケを取ってしまった自分がいました。
今日は皆さん僕の話を聞いてくれて「乗り出せ」といえば乗り出してくれて嬉しかったです。


黒沢
僕は大学を中退してるんですが、OB会に呼んでもらえることになりまして、
「僕中退してますよ?」といったら「じゃあ名誉OBで」と
言ってもらいましたが、名誉OBというと中村勘九郎さんもいるんですよ。恐れ多いです・・。


村上
僕らがアカペラを始めた頃はこんな風になるとは思ってなくて。
今日もなりきりで「いろは」を皆が普通に歌ってるのを見て感動しました。
アカペラで33箇所も全国回るとは思ってなかったよな~黒沢?
(ここで確認を取るリーダーがなんかいいです)


で、最後に・・ってことで「潮騒」を歌おう・・として
音叉(音をとるものなんです。U字型の金属)を皆に聞かせる北さん。
あ、その前に「終わらない世界」がありました。
しかし歌い出せない黒ポン(黒沢氏の愛称)気を取りなおして
酒井さんが母校訪問したってことで今中学生でも「アカペラ」やってるって話に。
「きっとできてない奴もいるんだよ」
「でもやるってことが大切だよね」とまとまってしきり直し。今度はOKでした。


オールアカペラのライブを見たのは今回がはじめてでしたが、
人間の声の力・歌のちからをまざまざと見せつけられた気がしています。
わがままが言えるならもう1度みたい~~!




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