(有)河野工務店

鉄筋コンクリート構造の漏水修理

ご近所にある鉄筋コンクリート構造の施主様宅の浴室。

天井からの水垂れに悩まされて原因を見付けるために天井を撤去しています。

床下から2階へ上がっているパイプを見付けたので止めてみましたが天井からの水垂れは止まらないようです。

しかし水道メーターを見ても全く動きません。

なので1階の屋根に広いスラブがあることから推察し、一部から浸入した雨がスラブの中に蓄積しているのではと判断。

しばらく様子を見てもらおうと水垂れを避けるために鉄板で樋を作成。

2階へ上がっているパイプを止めて様子を見てもらっておりました。

しかし全く弱まることもなく水垂れは止まらないようです。

水道メーターも再度確認。

すると30秒以上見ているとほんの少し動いているみたい。

どうやら別回路から2階へ上がっているようです。

仕方なく水道店に応援を頼みました。

一箇所の水栓元からエアーを注入。

あまり空気圧を上げてしまうとパイプが裂けたり水道器具が壊れたりするので経験が必要となってきます。

すると漏水箇所を発見!!

写真ではわかりにくいですがブクブクと泡立っている音がします!

柱と梁の付け根部分なので頭が痛いところです。

構造的に壊したくない部分ですが放っておくこともできません。

下からハツることより2階の床からハツる判断をしました。

2階の床は洗面所になっています。

それらしき部分をハツっていきます。

漏水箇所発見!!

どうやら柱の中で使われているL型のソケットのようです。

発見したのはこれで2箇所目。

1箇所目は前日に柱手前で発見して止めましたが垂れてくる水は止まらず乾く様子もありませんでした。

右側に見えるパイプは最初に止めた際に使用したパイプの残骸です。

ようやく止水できました。

浴室にも垂れることなく乾いているようです。

施主様も大喜びです。

一時はユニットバスにするか別の場所に浴室を設けて現状の浴室を物入れに変更するか悩んだそうですが、結局漏水を止めないと始まりません。

家の解体も考えたそうです。

昭和50年代の建物のようで建築に携わった会社も今は無いみたい。

構造体の中に配管しているとこういう事があるので鉄筋コンクリート造はメンテナンスを考えていないと後々災難になりますね。

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