馬とお昼寝

他愛ない毎日の日記と、旅行と福袋とちょこっと映画のブログです。

モンゴル 五日目

2011年08月30日 12時03分49秒 | 旅行
朝6時ごろ、スタッフがストーブをつけに来てくれました。
昨日までは朝来ることはなかったのですが、今朝は寒いからうれしかったです。



今日もゲルのそばまでたくさんの羊や牛達が来ていました。
昨夜も新しい客が到着したようで、朝ごはんの時更に日本人が増えていました。



朝食はジャガイモのピロシキと羊肉のピロシキ、甘いライススープといつものメニュー。





また新しいお客が増えたので、馬装に時間がかかって乗るまでかなり待ち、やはり団子状態で歩くのみ。
パパと私は昨日と同じパロとソーゴ。
王子の馬はかなり小さいサイズの栗毛になってしまい、「小さな馬になっちゃった・・・」とがっかりしていました。
でも、この栗毛、実はすごくおりこうで足も速く、結果的に滞在中王子が乗った3頭の中で一番のお気に入りになったのでした。

午前中はまたどうという事のないコースをだらだら連なって歩くだけ。
乗るまでに時間がかかったので途中休憩もないつまらない外乗。
折り返し地点を回ってからもずっと歩くだけなので、先頭の方にいる王子の背中が超ブルーになっているのが真ん中くらいにいた私にもわかり、何とかならないかしらと考えました。

今日から加わった新しいお客さん達はばらけた列のかなり後方に位置していて、昨日からいるお客さん達は前方にいました。
前方と後方の間は結構空いているので、速歩くらいであればもし前方にいる馬が走っても後方の馬が引きずられることはないのではないかと思いました。
それでも大事をとって、列から脇にはなれ、どの程度なら勝手にやっても馬係が多めに見てくれるのか少しずつ試してみました。
列から横手に離れて巻き乗りをしてみる。
巻き乗りで少し遅れた分を速歩で追いついてみる。
更に列の空いている所を左右に移動してみる。
列と反対側に今来た道を速歩で戻り、また速歩で追いついてみる。
その程度であれば、何も注意されることはありませんでした。

なら、王子も誘って遊んじゃおう!

速歩で列の先頭へ走って行き、超ブルーなオーラを出して歩いている王子を呼びました。
振り向いた王子を手で招き寄せ、「ただ歩いてるだけじゃつまらないでしょ?
ちょっとだけ離れて遊びながら着いていこうよ。」と誘い、反対に走ったり追いついたり巻き乗りしたりやって見せるととたんに元気になってちゃきちゃき走り出しました。
歩いているだけではわかりませんでしたが、王子が今日から乗った小さな赤い馬は素直で小回りが効き、とても足が速くておりこうだったので、よそのクラブの有名な馬の名前をもらってレッドと名づけました。

列から離れて遊んでいる私達を見て、パパも参加したいと思ったようですが、パパのパロは口がバカになっていてなかなか曲がらない馬。
馬たちは無理やり引き離さない限り列の前の馬にきっちり着いていくので、パパは列から出られず、後ろに戻ることもできず・・・
「つまんない!もう午後は行かない!」といじけました。

馬を下りると、昨日一緒に走ってくれた馬係のY君が午後は走れると言ってくれました。
良かった~~
駈足はできなかったけど、遊んで戻れたのですっかりご機嫌が良くなった王子と、すっかりいじけたパパに、「午後は走れるって!」と報告。
午後が楽しみ!



昼食はトマトサラダ、シチューのように野菜と煮込まれたビーフ、アップルジュース。
牛肉が出たのもこの時一回だけでした。
柔らかく煮込まれていてとてもおいしかったです!



お昼からすごく風が強くなってきて、ゲルからトイレに行くだけでも何かで顔を覆わないと息が苦しいほどでした。
昔から私は風が強いと「息ができなくなるんじゃないか」と怖くなってパニックを起こしそうになる変な人です。
モーターボートでがんがん走っている時とかも、普段は平気なのに向かい風がひどくなると息ができなくて(実際にはできている)過呼吸になってパニックになるのです。
なのでこんな強風の中馬に乗って平気なのか不安に・・・
とにかく外にいると息ができなくなってパニくるので、ゲルの中で乗馬の時間までのんびりすることに。



心配だった強風も、午後の乗馬の時間にはだいぶおさまって一安心。
昨日と今日から参加している人達はチンギスハーン像へ。
私達と同じ日に来た一人旅の女性はチンギスハーンのそばまでは一緒に行き、別れてミニスーパーでお買い物をして帰ってくることになりました。

一日目にスーパーで買い込んだ水がもうすっかりなかったので、買おうかと思いましたが大きな水を買ってしまったら走って帰れないよなあ・・・
と思いつつ、とりあえず残っているトゥグリク紙幣を全部持っていきました。

チンギスハーン像はキャンプからかなり遠いので、今朝から参加した人達も馬係の追い鞭でどんどん追い立てられてほとんどの行程が速歩です。
なるべく走りたくない馬達は、馬係からお尻に思い切りパーンと鞭を入れられてもその時しか速歩になりません(笑)。
今日は馬係が4人なので、後ろから追い鞭で追い立てる者、遅い馬を引き馬で走らせる者など列のあちこちに散開して馬達を急がせます。

チンギスハーン像の施設に渡る道路が見えてきた頃、像へ行く客とスーパーへ行く客に分けられました。
馬係も2人ずつに分かれましたが、像の施設の柵に客の馬をつないだ後、一人こちらに合流しました。
観光している間は馬係はやることがないので、こっちに飲み物を飲みにきたのでした。



馬を道路わきに待たせ、せっかく着いたミニスーパーですが、なんと今日は臨時休業。
しかたなくまったく冷えていない(冷蔵庫がない)小さな飲み物だけ売っているお店でジュースを買って休憩。



帰りは馬係のY君と一緒にキャンプまでの道のほとんどを駈足で走りました。
足が速い王子のレッドががんがん走り、私のソーゴは何度も遅れました。
昨日は足が速かったのに、今日のソーゴはいまいち・・・
でもチンギスハーン像からキャンプまではかなり遠いので、ものすごく走りがいがありました。
途中、下り坂で歩いた時、かなり強い砂嵐が起きて雨も少しぱらつきましたが、すぐにやんでことなきをえました。
キャンプにたどり着いた時、ちょうどこちらの旅行社のワゴンが出動する所でした。
チンギスハーンへ行ったグループの客が落馬して立てなくなったとのこと・・・
誰だろう・・・ちょうど今日から参加したお客の中に家族連れがいて、王子と同じ年の子がいたので子供じゃなければいいけれど・・・でも子供はバランスがいいからそうそう落ちないよね・・・やっぱり大人かな・・・といろいろ考えました。

シャワーを浴びて、ゲルの外でジュースを飲みながらウノをやっていると、ガイドのAさんが来て、今夜は民族楽器のコンサートがあるので夕食が遅くなると教えてくれました。
コンサートはレストランで行われ、一人10ドル。
私達は行きませんでしたが、ヨーロッパのお客さん達のほとんどが参加していました。

コンサートが始まり、レストランの窓から優美な曲が漏れ聞こえてくる頃、やっとチンギスハーン像へ行っていたグループが戻ってきました。
馬係の一人が4頭の空馬を引いて走ってきました。
落馬したのは家族連れのお母さんで、家族三人とそのガイドがワゴンでウランバートルの病院へ行ったそうです。



戻った馬たちが馬装を解かれて自由に水を飲んだり砂浴びしたりするのを写真を撮りながら夕方のお散歩をしました。





馬達は本当に仲良しで、じゃれあったり首をこすりあったり。



台湾の乗馬クラブでは広い放牧場に10頭くらいの馬を一緒に放牧していたのですが、日本のクラブでは放牧は一頭ずつのことがほとんど。
他の馬を蹴ったりすると怪我をさせてしまうからだと思いますが、ちょっとさびしい感じがしていました。
なのでここの馬たちが皆仲良く走ったり草を食んだりしているのを見ていると心が和みます。





夕食はピンクのジャガイモとピクルスのサラダ、米と羊肉のスープ、干しぶどうのシャーベット。







今夜は空が暗く、ずっときれいだった星が見えません。
明日は雨なのかな・・・














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