梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

人材育成や処遇改善の前に

2011年04月20日 | さえずり
人材育成や処遇改善の前に知っておきたいこと

1年程前にも書いていますが
数字の独り歩きが気になります

全体的な客観的数字の上でどうかという視点が漏れ落ちてる気がします
相対評価と絶対評価の違いのようなものを感じる


こちらの表を見て相対評価してみると

介護施設と百貨店で男女別で見てみると
男性は-62.9千円の差、女性は逆に1.9千円と男女で逆転しているのが判る
介護処遇改善はこの男性部分に着目したのだろうか??
そうだとしても勤務年数が違いすぎると百貨店で働く男性からお叱りを受けるであろう
中間管理職として責務を負っている自負もあると思います

単純に見れば介護の世界は女性には待遇良い環境であると言えます
まずはこうした客観的数値を知ることがひとつ

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そしてもうひとつは
1人当たり売上高

100床老健が年商6億として、スタッフが60名とすれば
1人当たりは1千万円=10百万


百貨店のデータ(引用)


ここの数値と見比べると(あくまで単純比較です)
93百万円と9倍以上の差があるとなります


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介護は物販ではないので一概にこうした比較はどうかと思いますが
ただ知らな過ぎる現実があるので敢えて目で見て判る形にしました

こうした数値は一部の管理者だけが知っていて検討していても意味を為さない
業界で働く特に処遇改善の対象となる介護スタッフも含めて認識した上で
介護処遇や人材定着というものを考えなくてはならない

H22年度の介護処遇改善で
「いくらやった?」
「思ったより多かった」
こういう論議があるうちは私たち業界はまだまだだと痛感

管理者である私たちの責任も大きい

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上記のような総論を踏まえた上で

老健は特養などとの比較をしていくことが重要
年収ベース、年間総労働時間、平均要介護度
これらで仕事に対する強度が見えてくるからです


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本来こうした情報整理は1事業所が行なうもので無い
何のための協会事務局かと思う瞬間である

これは昨年データですが
ご存知のように情報量が少な過ぎてコストで見ることが出来ません
休日数や労働時間、平均要介護を見ながら
同じ土俵上に乗せる事が出来なくなっています(わざと???)

毎回こうしたデータを集積分析していれば
自分の事業所の立ち位置や周囲の環境も見えてくるのです
そこからがスタートともいえます

これら資料は勉強会などで客観的な判断材料として使われています
ボーっとしていると大変なことになりますよ

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