『トヨタ新型プリウス受注好調、発売前4万台見込む(4/14 日本経済新聞)』など、
新型プリウスのアゲアゲ広告が鼻に付く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
インサイト絶好調!で焦っているのか?
新型の写真や価格、燃費や見積もりが次々と流出(という演出!)、
そして来月発売にもかかわらず4万台受注ですか?!
iQで失敗しているのに、まだやりますか?
(「発売1か月の受注8000台!」と言っておいて、実は3ヶ月経過しても
8000台販売されていない。それは、どこも書かない)
プリウスは、お国がバックだからそんな失敗はないでしょうが。
何度も書くが、僕は国が税金を使って「エコ買え」を手助けする事に反対です!
自動車業界では“エコカー特需”への期待が高まっている。
15兆円の景気対策では5万~25万円の補助があるし、4月1日に始まった「エコカー減税」と合わせればハイブリッド車は40万円も安くなる。
業界はウハウハだがちょっと待って欲しい。
ロコツな自動車業界支援だし、そもそもクルマを買い替えない国民には何のメリットもない対策だ。
こんなものがまかり通っている理由はひとつ、エコカーなら環境に優しい。
つまり、「国民全体に恩恵がある」という理屈だが、それもアヤシイのだ。
ジャーナリストで「トヨタの正体」の著者の横田一氏はこう言う。
「プリウスを例にとると、買った時点では地球に優しくありません。ハイブリッド・システムはエンジンに加えて電気モーターも積むから車体が重くなり、アルミなどで軽量化していますが、このアルミはつくるのに大量のエネルギーを消費するのです。
プリウスの製造段階での環境負荷は、通常のガソリンエンジン車に比べて大きくなります。
製造過程の環境問題が専門の東大大学院教授の木村文彦氏も講演で、『造るのに大量のエネルギーを消費しながら、日曜日しか乗らないハイブリッド車はムダだ』と指摘しています」
製造段階で環境に負荷がかかるハイブリッド車で、環境に好影響が出るのは、何年間も乗り続けた後なのだ。
「3年間で1万キロしか走らないようでは、とても環境に優しいとはいえません。確かに燃費はいいから、長期間乗っていれば、ガソリン車よりも環境に優しくなる場合はありますが、特定の条件より走行距離が短いと、環境負荷はガソリン車より多くなるのです」(横田一氏=前出)
プリウスはwebカタログで、「生産から廃棄までの全段階で排出するCO2や大気汚染物質の総量を旧型車に比べて低減しています」と謳(うた)っているが、その条件は、「生涯走行距離10万キロ(10年)を、10.15モード(燃費測定の走行パターン)で走行した場合の結果」とある。
ハイブリッド車を買って、10年10万キロ乗り続けるドライバーがどれだけいるか。
エコカー補助はやっぱり、業界へのバラマキだ。(09/4/14 日刊ゲンダイ)
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