
スキーブーツのチューンナップをしてもらうため、
先週末は名古屋にあるチューンナップの専門店「500miles」へ。
住宅街の一角に佇むその店は、規模こそ小さいがアルペン的な雰囲気の概観で、
マッターホルンを模した看板がなんともおしゃれだ。
オヤジさんに「ブーツを履いていると両足小指が痛くなってしまう」と伝えると、
「足見せて」と言われ、靴を脱いで足型のスケール?の上に立ってみる。
すると「幅広だね、こりゃ痛いはずだわ。でも大丈夫、直るよ。ブーツかして」とまるで大したことじゃないと言わんばかり。頼り甲斐がある。
こちらとしては自分であれこれ試行錯誤を繰り返し、
いろんな店に持ち込んだり(そして断られたり無理やりお願いしたり)してきた経緯があるので、
やっとの思いで難病を治療してくれる名医に出会えたような、そんな感動すら覚えてしまった。
いざ処理に取り掛かると、オヤジさんはいきなりブーツからインナーを取り出してシェルをヒートライザーで熱し始め、「10分位座って待ってて」と言った。
てっきり正確な足型をとってそれに合わせてシェルの大きさを調整するもんだと思っていたので大丈夫かなと思ったが、どうやら職人の勘である程度は分かるらしい。
しばらくすると、先に調整が済んだ右足のシェルを渡され、試し履きをしてみる。
今まで窮屈に感じていたつま先部分の不快感が解消され、まさにジャストフィット。
思わず「おー」と感嘆の声をあげる。
その後、左足のシェルの調整も完了し、両足揃っての試し履きをしてみる。
調整前と比べると段違いにフィットしているが、左足のつま先にわずかな違和感が。
このままでもいいかなと思ったが、オヤジさんから気になるところは正直に言ってくれと言われたので、それを伝えると小さい金槌を手に取り、左足のつま先を叩いて気になるポイントを探してくれた。
左足を再度調整し、あらためて履いてみると感覚的には右足を同じような履き心地となり、晴れて両足ともにジャストフィット。感激だ。
しばらく履いて様子をみてみたが違和感はなさそうだったので、これで仕上げとすることにして、その旨を伝える。
「山で履いているとまた感覚が違うだろうから、もしおかしい所があったら持ってきて。すぐ直すから」
ありがたいことにそれは無料でやってくれるそうだ。
ちなみに今回の料金は、シェル出し一箇所につき3000円、二箇所は割引で2000円、計5000円であった。
アフターサービスを考えても良心的な価格だと思う。
お礼を言って、店を出た。
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今まで抱えていた足の痛みがこれで解消されると思うと気持ちも晴れやかになり、今週末予定している山仲間とのスキーも待ち遠しい限りだ。
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