瑞原唯子のひとりごと

なれの果ての僕ら


極限状態で人の善性を問うサスペンス。マガポケで読みました。第1話で結末が明かされていて、しかしそれが誰であるか、どうしてそうなったかは明かされていないので、そのあたりミステリ的な要素もあって面白かった。予想なんか全然追いつかない展開でした。ネットで無責任な匿名コメントを書き散らかしているひとにもぜひ読んでほしい。でも結局そういうひとには他人事で響かないのかもな。

生きるか死ぬかの極限状態に置かれて、生き残るために必死になって他者を傷つけてしまうというのは理解できるし、そのことを後悔しているひとを責める気にはなれないけど、こんなときでも自分の欲望を満たそうとするヤツはマジでクズだと思う。しょーやんとか長谷部とか…及川は最後に出てこなかったけど、すこしは自分の行いを振り返って後悔や反省はしたんだろうか。

先生の件はつらかった。最初の独身いじりがまさか伏線だったなんて。大人になったらわかるけど、先生といっても普通に生きてる普通の人間なんだよね。つらいと思うことだってあるし、心が折れることだってある。特に小学生なんかだと遠慮も容赦も何もなかったりするのでね。身体的にも精神的にもしんどいことが多そう。そのうえ過剰な要求をするモンペもいたりするわけで…。

納得がいかないのは石井と長谷部の件。月岡が石井の名誉を守るために嘘をついたという話だけど、石井はそういうのは望んでなかったような気がする。弱いと思われたくないみたいなことを言ってたし、同情されるのもまっぴらだろうし、長谷部なんかと抱き合って心中と思われるのは嫌すぎるし…長谷部の暴走を止めるために自分を犠牲にしたというほうが、石井は報われるんじゃないかなぁ。

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