瑞原唯子のひとりごと

グレイトギフト 最終回


裏切りに次ぐ裏切りでせわしない! 特に郡司先生、本坊事務長、神林の三人は最後の最後までどっちなのかわからなかった。三人であれこれ話し合ったんだろうか。

奈良さん…いろいろと怪しいとは思ってたんだけど、本当に真犯人だったとは。物語的に弱いんじゃないかなと思ってたんだよね。でもナチュラルに狂ってる感じで悪くなかった。「研究者の性」って確か久留米も言ってたんだよなぁ…あのころは久留米がマッドサイエンティスト的な気質なのかと思ってたら、本当にヤバいのは奈良さんだったという。奈良さんは久留米のことを研究者として認めていて、同属と思っていて、だからこその対抗心だったりするのかな。

しかし奈良さんの生命研での立場がよくわからなかった。生命研の職員名簿に載ってないのはなぜ? 生命研の職員じゃないの? でも稲葉元所長と知り合いだったの? どういう経緯でOct7に関わることになったの? そこらへん気になりまくり。

月足はあれで納得して引き下がるとは思ってなかったよ。やっぱり神林に育てられた優秀な刑事だった。でもその神林が関わっていたと知ったときはつらかっただろうな。それでも冷静に対処していたあたり立派だと思う。

麻帆は郡司先生にどう説明されたんだろう。とりあえず藤巻先生が麻帆の命を救うためにギフトを培養したことは、きちんと聞いたらしい。夫を嫌っていても顔を合わせて感謝を伝えるくらいには人の心があるようです。離婚届はもう出したんですかね。郡司先生の妻も愛人1号も死んでしまったわけだけど、結婚するのかな…郡司先生の処遇がどうなったのかわからないけども。もしかして警察のお世話になる郡司先生にはもう興味がなくなった?

郡司先生は上昇志向が強くて気の強い女が好みなんだろうな。妻がめっちゃ強烈だったけど、鶴下さんも相当なものだし…麻帆も何だかんだ気は強そう。

白鳥先生はいまでもちゃんと医師だった。計画が潰えて逮捕されるとわかっていながら、自分を裏切った男の娘を救うために手術して、その難しいオペをきちんと成功させた。患者を救いたいという気持ちがしっかりあったんだろうね。「ありがとうって言ってもらえるだけで昔は十分だったんですけどね」の言葉がせつない。ギフトに魅入られておかしくなってしまったのか、本性が暴かれただけなのか。

でも藤巻先生はギフトの魔力に取り込まれることがなかったんですよね。杏梨さんの言うように藤巻先生がいちばん強いのかもしれない。初回は人と目を合わせることもできなかったのに、追い込まれたとはいえよくここまで変われたな。久留米とは恋愛に発展せず相棒のままで終わったのがよかった。生死のかかった戦いを切り抜けてきた仲間という感じで、信頼と絆は強そう。

杏梨さん「いろんな方が助けてくださいました」って何か怖いぞ。すごい人脈がありそう。そして最後が不穏すぎる…北本も本当に無関係なのか気になっていたけど、めっちゃ関わってたやん。もしかしたらすべての黒幕は杏梨さんだったりして。続編もある? 

今回で最終回でしたが、初回からずっとジェットコースターに乗ってるみたいで面白かったです。誰が犯人なのか、どうなるのか、思いもしない展開にハラハラドキドキしたり…一話完結では味わえない高揚感がありました。

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