瑞原唯子のひとりごと

この音とまれ! #19 対峙


この音とまれ! #19 対峙。晶は境遇のせいもあってだいぶこじらせていますね。努力して実力がついてくると他のひとの実力もわかるようになってくる。天才かどうかも。一位を目指していたら、そういう存在を目の当たりにして絶望するかもしれない。でも晶だって天才ではないにしても間違いなく才能はあるはず。死ぬほど努力したとしても誰しも一位を取れるわけじゃない。せっかく一位をとったのに失格演奏に負けたみたいに言われたら、そりゃ惨めだろうけどさ。だからってそれをひがんだところでどうにもならない。でも晶は椿会を背負わされて、天才の兄の代わりにならなきゃいけないと言い聞かされて、すごいプレッシャーをかけられていたから余計にきつかったよね。まあだいたい堂島のばあさんが悪い。晶のことを完全に道具としか見ていないもの。両親が生きていても悩みはしただろうけど、ここまで追いつめられることはなかったと思うし、ここまでこじらせることもなかったと思う。晶の兄はそこまで箏に執着がなかったのかな。それとも経済的な事情で泣く泣くやめたのかな。続けたかったのに続けられなかったのなら残念だけど、天才なら手を差し伸べてくれるひとがいそうな気がするし、やっぱり本人にその気がなかったってことか。

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