今敏監督のアニメーション映画。往年の大女優が半生を振り返る話。
ストーリーとしては初恋を追い続けたというだけなんですが、見せ方が面白かった。現実と回想と出演作品がシームレスにつながって進んでいく。この構成力と発想力とセンスがすごい。アニメーションならでは。ストーリーが単純明快というのもあって難しいことを考えずに楽しめました。
千代子は一途な恋をしているというより、追いかけることが目的になっているように見えたけど、どうやら自分でもわかっていたみたいですね。そういう自分が好きだというなら、外野が言うことは何もない。追いかけつづけたからこそ女優としても魅力的だったのかもしれない。