瑞原唯子のひとりごと

この音とまれ! 第116話〜第120話


明陵の話がよかった。練習から本番に至るまで桜介がめちゃくちゃ有能で。観察して、調べて、学んで、理解して、考え抜いて…すべて計算尽くで、人の心をも揺さぶるような完璧を超えた演奏をやるあたり、いわゆる主人公タイプではないけれど、これはこれで本当にかっこいい。「俺の辿り着いた音」に胸がいっぱいになる。

つつみんとの賭けもいい感じに決着がついてよかった。まあつつみんは陰キャだから桜介みたいな陽キャなタイプは苦手だろうし、実際ああいうタイプにぶち壊された経験があったんだから、警戒する気持ちもわからないではない。でも素直に八つ当たりだったと認めて謝ることができたのはよかったし、ちょっと距離も近づいた感があってうれしかった。

自分としてはもちろん時瀬を応援しているけど、どの学校も頑張ってきたんだろうし、実力を出し切れるようないい演奏ができればいいなと思ってる。もちろんみんながみんな上手くいくとは思わないけど…ただ、箏とは関係のないハプニングで出場できないとか失敗するとか、そういう展開はあんまり見たくないかな。

神奈川合同の姫坂の二人の話もよかった。あの雰囲気の中で「出たい」と手を挙げられる勇気がすごい。それだけ穂澄と一緒に全国で弾きたいという思いが強かったんだね。これも青春。

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