死との約束。三谷幸喜×クリスティ名探偵勝呂シリーズ第三弾。原作はアガサ・クリスティー『死との約束』。
互いにかばい合うことで話がややこしくなるのはミステリの定番ですね。二人ではなく何人もいたから大変ややこしいことに。でも議員の行動がいろいろとあからさまにあやしかったので、そこに注目すればわかりやすい。勝呂が思い出の品を求めたのも指紋のためだろうなと。
しかしなぁ…「推理で犯人を追いつめて、みすみす自殺させちまうような探偵は、殺人者と変わらねぇよ」という某コナンの言葉を贈りたい。自殺を止められなかったというより止める気がなかったというか、むしろ自殺しやすい環境をわざわざつくってあげてたというか。自殺させてあげるのがせめてもの温情だと思ってるんでしょうね。真実も闇に葬ってさぁ…探偵が頼んだからといって警察がほいほい言いなりになったらあかんやろ。昔の作品はこういうのが多くてモヤモヤする。これは新作だけど原作が古いから…いや、原作がどうなっているのか知らないけど…。