わたしコナン劇場版に関してはわりと厳しめに見てしまうんだけど、今回は素直によかったです。最後ちょっとだけ残念なところがあったかな。でも全体的にはとても楽しめました。このところの劇場版はキャラムービーというか、キャラクターを見せることを優先しすぎて不自然になっていることが多かったけど、今回はストーリーの流れの中で自然にキャラクターを見せられていたなと。ストーリーも複雑すぎなくてよかった。
ハロウィンの花嫁の情報解禁のとき、佐藤刑事と高木刑事は本当に結婚するわけではないんだろうな、捜査の都合か何かで結婚式をするだけなんだろうな…と思ってたんですよ。なのに公式が高木佐藤の結婚でやたらめったら煽ってくるので、もしかして本当に結婚するの…? と思い始めてたんだけど、やっぱり嘘だったじゃん! 金曜ロードショーの結婚前夜とか何だったんだ(笑)。
3年前の警察学校組の話とか完全に後付けだと思うけど、辻褄の合うように4人を会わせてくれて、そして一緒に活躍させてくれて、心からありがとうございますの気持ちです。すでに亡くなっていた萩原を蔑ろにしないのもうれしい。ガムを使って爆弾を止めたあたりとか、コナンと過去に会っていたとか。ただ景光の影がちょっと薄かったかなという気はした。
隔離施設に似つかわしくないあんな豪華な椅子を用意したのは誰なんですかね。降谷がそこにまるで王様か皇帝のように座っているのがあまりに似合いすぎていて、もうほんと笑いを堪えるのが大変だった。家だったら声を出して笑ってるところです。風見が用意したのかもしれないと思うとまたニマニマしてしまう。
ゲスト声優は白石麻衣。ロシア語がどのくらい上手く話せているのかはわからないけど、日本語の部分は悪くなかった。日本語が母語ではないというあたりが感じられて。そういう演技をしたのか、結果的にそうなっただけなのかはわからないけど。いずれにせよしっかり感情が乗っていたので違和感なく聞けました。
しかし降谷もコナンもまさかロシア語までわかるとはなぁ…ほんとチートすぎる。この分だとフランス語もドイツ語もイタリア語もスペイン語も中国語もできそう。
降谷がヘリにわざわざ爆弾を載せていたのはどうかと思った。やり返さないと気がすまなかったということですかね。それなら私怨だしやりすぎではないかと。犯人を逮捕するためにはむしろ悪手でしかない。下手したら大勢のひとを巻き込む大惨事になっていたかもしれないし、犯人も死んでいたかもしれない。まあ降谷の見せ場としてシーン的には面白かったんだけど。
最後ちょっとだけ残念だったのは、渋谷の爆発をボール射出ベルトを使って止めたこと。博士がベルトを直してるあたりで嫌な予感しかしなかったけど、やっぱりかという…。わたしボールエンドが嫌いなのに、どうして毎回こう嫌がらせのようにボールエンドなんだろう(笑)。わたし以外の皆さんはボールエンド大好きなんですかね。
でもみんなで力を合わせてというのはよかった。当初は敵対していたひとたちが助けてくれるというあたりも。だいたいクライマックスはいつもコナンの独壇場になりがちなんだけど、コナンひとりじゃないほうが好きです。
救急車での高木刑事と佐藤刑事。キスするのは予想できたけど、思ったよりガッツリいっててちょっとビックリした(笑)。
あとちょっとした小ネタというか、小五郎に麻酔の耐性ができてて効きにくいというあたり笑ってしまった。笑いごとじゃないんだけどね! これからも麻酔銃を撃ち込みつづけたらどうなるか考えるだけで恐ろしい。コナンはこの話を聞いているのかどうか気になるところ。あ、小五郎が哀ちゃんを助けたところは格好良かったです!
松田刑事と佐藤刑事が車中で話すシーンで、佐藤刑事のセリフがテレビアニメのほうとはすこし違ってましたよね? 辻褄合わせのためなんでしょうか。ちょっと気になってしまった。セリフも何も変えずにできたらよかったんだけど、難しかったんでしょうか。
村中のフィアンセが怪しいというのはわかりやすかった。喫茶店の時点で何となく怪しいなと思ったし、子供たちに荷物の受け取りを頼んだ時点で罠じゃないかと思ったし、実際に罠だった時点で何かしら事件に関わってると思ったよね。まさか殺し屋だとは思わなかったけど。
今回は映像も印象的なものが多かったような気がします。ドローンを使った空撮みたいな映像は、高所恐怖症ぎみのわたしはヒュッとすくみ上がるように感じました。あと殺し屋の使っている爆弾の液体と爆発が蛍光ピンクなのも。ハロウィンの飾りが蛍光ピンクだったのもそういうことかと。
次の劇場版ではジンとシェリーが再会するのかな? 楽しみすぎる…!
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名探偵コナン@SKY BLUE
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