瑞原唯子のひとりごと

レッド・ドラゴン


ハンニバル・レクター博士シリーズ3作目。時系列的には羊たちの沈黙より前ですね。シリーズの中では過激な描写は抑えめなほうかな。トラウマ級のグロ映像はなかったように思います。

グレアムは犯人と顔を合わせないとか言って捜査協力に行ったのに、結果的に犯人よりヤバいヤツに会ってるんだよなぁ。家族からしたら話が違うということになるんじゃないかと。レクター博士がやたら住所や電話番号を聞きたがっていてゾッとした。まあそうなるよね…。

それにしても、人権とか何とかいろいろあるんだろうけど、レクター博士を自由にさせすぎでは…。超ヤバい天才なんだから、ガチガチに拘束しておかないと何をしでかすかわからない。せめてもっとしっかり見張っておくことはできないのか。電話のときとか。

噛みつき魔のほうの話も面白かった。猟奇殺人に走った背景、異常行動の意味、盲目女性との交流、その後の葛藤とか。しかし結局はレクター博士の言いなりになってしまうのが…どうしてそこまで? 洗脳されていたわけではないよね?

ラストが羊たちの沈黙へとつながるもので、ニヤリとしてしまった。

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