無原罪の聖母マリア
シスター・ビスケイブリュは九カ月の修練のあと、下セーヌ地方の愛徳姉妹会の家に派遣されました。この時、彼女の上長から見たビスケイブリュの姿は次のことばに要約されています。
「シスター・ジュスティーヌ・ビスケイブリュ。背が高い。読み、書き、計算に通じていて、言葉づかいをよく知っている。穏やかな気質。思慮深く、分別があり強い想像力を持つ。器用で、知的勇気があり、敬虔で高潔。学校に適任である。」
そして彼女の信仰心は、この所見をまとめた上長らの眼から逃れることができないものでした。そして実際に、修練院を離れて最初の仕事は、学校の先生でした。しかしそこには長く留まらず、1841年にはベルサイユのノートルダム教区の愛徳姉妹会の家に移り、そこに1855年までいました。そこでは愛徳の実践に身を捧げる機会も得て、特に病者の介護に素晴らしい適性を示しました。
ノートルダム寺院
クリミア戦争が1854年(安政元年・日米和親条約締結)に勃発し、軍部は戦場で負傷した兵士の介護に愛徳姉妹会の派遣を依頼しました。上長は、その依頼にこたえて従事したいというシスター・ビスケイブリュの願いを受けいれ、シスターは同じ慈善活動に行く他のシスターたちと1855年にコンスタンティノープルに向けて出発しました。
野戦病院での苦渋に満ちた労働での愛徳姉妹会の献身ぶりを見て、信仰や国籍に関わらず、人びとはそれを賞賛し、また他宗教の中でもそれを見習う動きが出てきました。英国女性ナイチンゲールは、長年にわたり聖公会(イングランド国教会の系統に属するキリスト教の教派)の慈善団体の責任者でしたが、愛徳姉妹会と同様な機関を自国に設けたいと思うようになりました。ナイチンゲールは愛徳姉妹会の総長のはなしを聞くためにパリまで行き、共同体の規則と組織を見せてほしいと願いました。彼女はすべての望みのものを得た後、その事業の成功を確信して帰途に着きました。
シスター・ビスケイブリュは1856年にフランスに帰国すると、コンスタンティノープルでの目覚ましい働きの続きとなるような仕事を与えられました。彼女は、パリにあるかつてのベネディクト会の軍病院に派遣され、そこで二年間過ごしました。そのときビスケイブリュと共に働いたシスターのひとりはシスター・ビスケイブリュがいかに自分の患者たちに深く献身し、貧しい人びとに真に使える者であることを証言しました。
それから彼女の類まれな資質を見て上長たちはシスター・ビスケイブリュを組織の責任者に任命しました。
(つづく)
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*お知らせ
「緑のスカプラリオ」がまだ若干、手もとにございます。お祈りに役立ててくださる方がおられましたら、お分けいたします。下記のメールアドレスに住所とお名前をお知らせくだされば「緑のスカプラリオ+お祈り用リーフレットセット」を無償で郵送いたします。なお品切れになりましたらご容赦ください。
なお、いただいた住所などの個人情報の秘密は厳守いたしますのでご安心ください。なお、お送りする「緑のスカプラリオ」はカトリックの司祭の祈りにより、すでに祝別されておりますので、大切にお使いください。
*インフォメーション
「最も小さい霊魂の会」の趣旨に賛同いただけて入会を希望される方は
使徒ヨハネさんの john note 最も小さい霊魂の会 入会案内
https://blog.goo.ne.jp/johntherese7365/e/bd406a198c8f5684273085da5887d972
をご覧になりコメントでハンドルネームとお住まいの都道府県名だけで結構ですので
ご連絡なさってください。共に三つの祈りを唱えましょう。おまちしています。
最も小さい霊魂の会で唱える
「(永遠の命に至る)小さな三つの祈り」をここに再掲します。
小さな三つの祈り
①コンソラータの祈り (主イエズス・キリストより伝えられたもの)
「イエズス、マリア、あなたを愛します。霊魂を救ってく ださい。」
(イエズス、マリア、あなたを あいします。れいこんを すくってください。)
②緑のスカプラリオの祈り(聖母マリアより伝えられたもの)
「聖マリアの汚れなき御心よ、今も臨終の時も我等の為に祈り給え。」
(せいマリアの けがれなき みこころよ、いまも りんじゅうのときもわ れらのために いのりた まえ。)
③不思議のメダイの祈り(聖母マリアより伝えられたもの)
「原罪なくして宿りたまいし聖マリア、御身によりたのみ奉る
我らの為に祈りたまえ。」
(げんざいなくして やどりたまいし せいマリア、おんみに よりたのみたてまつる
われらのために いのりたまえ。)
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以下の「兄弟ブログ」もぜひごらんください。
(お互いの知識を補うような関係となっています)
(1)「緑のスカプラリオ」の説明用リーフレットが公開されています。
https://blog.goo.ne.jp/nyaako28
祈り方の説明・歴史、由来、その意味・効果・特長などが簡潔に
記されています。「緑のスカプラリオ」を購入されたときに
これをみれば、使い方がすぐにわかり祈れるようになります。
(2)「最も小さい霊魂」の会を知っていますか?
https://blog.goo.ne.jp/hanaku6
イエズス・キリストご自身がシスター・コンソラータに啓示して
創設させた「祈りの会」のことが詳しく書かれています。
また、永遠の命にいたる「三つの祈り」についても説明されています。
(3)
少しでもカトリックの教えに関心のある方々が、この要理を読んでカトリックの信仰が決して子供だましのような教えではなく、論理的に堅固であり、十分に説得的であることを理解してもらえば本望です。
ー以上ー
そのきっかけはなんですか?
本ブログを、お訪ねくださいましてほんとうに
ありがとうございます。
緑のスカプラリオの無償配布はもう一年ほど前から
やっております。
そのきっかけは教会の同窓会に出席したときに
友人がすでに帰天していたり、闘病中だったりして
いることを知り、なんとか共に祈り合って力になることはできないかと思ったからです。それで、たまたま
(いま思うとマリアさまの御心だったと感じています)
手もとにあった数枚の緑のスカプラリオを友人たちに
渡して、祈るきっかけをつくろうと思った次第です。
いまは信仰の思いとして、永遠の命に関わる仕事と
して配布を続けさせていただいています。
(このいきさつの詳細は記事の左欄の「最新記事」で
「最も小さい霊魂の会と緑のスカプラリオ (その1)」
をお読みくだされば分かっていただけると思います。)
よろしければ、これらの記事のつづきもご覧になって
いただけると「祈り方」なども掲載されていますので
ご参考にしていただけたら幸いです。
またさらにお尋ねがございましたらEmailで
cha6ku6@gmail.com まで、ご遠慮なく
御連絡ください。
いじょう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。