今週末、私はまたずっとフィギュアスケートを観戦しました。今シーズンは安藤選手が盤石の強さで、全日本選手権に続き、再び優勝したので、私はとても嬉しいです。ショートもフリーもミスなく、質の高いジャンプ、ステップ、スピンで200点を超える自己ベストでの圧勝です。安藤さん自身は演技後、思いの外、落ち着いていましたが、私は興奮して、もう言葉がないです。
言葉がないと言いながら、話を続けますと、インタビューでは安藤選手からびっくりする言葉が出てくることがあって、これがまた楽しみです。安藤さんは海外暮らしが長いせいでしょうか、正直すぎると思うほどの受け答えをしているようにも見受けられるのですが、いやひょっとしたら、インタビューも「試合の駆け引きのうち」として答えているのかなと思ったりします。いずれにしても勝者の発言ですから、体調が悪かろうと腰が痛かろうと、「美姫はどんな状態でも勝つわどうじゃ、恐れ入ったか」と他選手をびびらせているようでもあり、ファンには、辛い状況でもあれだけの結果が出せるなんてすごいと感嘆の念を抱かせる言葉でもあります。
幻想的で夢のように美しいショートプログラムの後、インタビューでミキティは「自分が何をやっていたのか良く覚えていない」と言っていましたが、これは「美姫は半分寝てても自然と良い演技が出来て勝ってしまうもんね」という世界にいよいよ入ったかのようで、もはや無我の境地を越えているとしか言いようがありません。
銀盤ではしっとりと美しい舞姫が、記者会見やインタビューでは、とぼけているような、作戦を入れているような、いや、やっぱり天然ちゃんのような、いや絶妙に駆け引きしているような、とにかくミキティならではの持ち味で、私を楽しませてくれます。演技だけではなく、人間味溢れるミキティは魅力的です。
幾つもの顔を持つ安藤美姫さんのこれからの益々の活躍を期待しています。来たる世界選手権では、安藤選手が再び輝く笑顔で表彰台に上りますように。そして、国内外の選手の皆さんの健闘もお祈りしています。
レイチェル・フラットさんも長洲未来さんも素晴らしかったです。レイチェルさんは思いの丈をリンクにぶつけて渾身の演技を見せましたが、レイチェルさん自身は、古き良き時代のアメリカドラマで、大きなオーブンからアップルパイを出してくれるエプロン姿の優しいお母さんのようなイメージで、ほのぼのとした温かみがあります。長洲未来ちゃんは「にょほほ~」の笑顔がとても可愛いです。安藤美姫さんの玄人ぶりはもう別格で、フィギュアスケーターだけにしておくのは惜しいと感じるルックスとキャラクターです。また、三月、ミキティの幻想的なネラ・ファンタジアにうっとりと酔いしれたいです。Go, Go, Mikitty