ブログほったらかしにしてたら書いてから4年も経ってる。
2016年版ということで、赤字で追記しておきます。
いろんなルブランのヴィンテージクラリネットを紹介しましたが、殆ど国内では手に入りません。
アメリカから買うことになると思うのですが、ebayで買った場合や人気機種を紹介します。
慣れないうちは、個人セラーから買うのは控えた方が良いでしょう。
スモールボア系人気機種:L7 L27
だいたい600~800ドルぐらいがセラーが楽器店でまともなものの落札価格です。
リパッド済みとか書いてても手直しは必要な場合が多いので、修理屋さんに小修理で5000円くらい払うと思っていた方が良いでしょう。
L7は良く見ます500ドル以下でも手に入りそう。L27、L70もたまに見ますがやっぱり高め(800ドルくらい)です。
この系統は銀メッキのモデルが少ないので、L27以降のモデルがメッキの状態も良くお薦めです。
ラージボア系人気機種:Dynamique DynamicH
だいたい、500ドル~700ドルぐらいがセラーが楽器店でまともなものの落札価格です。
こちらは古くなる分、送られて来たらクラック入ってた!なんてこともありますし、リパッド済みとか書いてても手直しは必要な場合が多いので、修理屋さんに小修理で5000円くらい払うと思っていた方が良いでしょう。
DynamicHはほとんど見かけなくなりました。銀メッキのモデルなので、Dynamic2や他の系統は、70年代以前のモデルでメッキの状態が悪いのが多いです。不鮮明な画像のセラーからは買わないほうが良いです。
Pete Fountainモデルは、めちゃくちゃ高い(1500ドルくらい)です。
ただ、DynamicHのことを、フランス製の1010だ!(Boosey&Hawkes1010のこと、現PeterEaton"international")だ!というアメリカの人もいて、さらに人気に拍車がかかっているみたいです。
ミディアムボア系(2016年版お薦め機種追加)
ミディアムボア系の最高級機種がLLもしくは、Symphonie4 です。600〜1000ドルくらい。
リーズナブルなのは、Classic2モデル。
Symphonie model→Symhonie→Symphone2と来て、Classic→Classic2と来て、Symphonie3→Symphonie4という流れでモデルチェンジします。
LLは60年代からあるモデルなので、できる限り、70年代後半のモデルを探しましょう。500ドルくらいからあります。
送料について
ほんとバラバラです。45ドルぐらいで送ってくれるセラーもいれば、80ドル以上の場合も多いです。
特に、ちょっと安いかなって思うセラーほど、米国内のみの発送対応になっています。
今は、GlobalShipingProgramっていうのがありますが、ワンクリックで買うのは楽ですが割高です。しかも届くの遅いです。
米国内しか発送してくれないセラーから買う場合
どうしても欲しい物の場合は、ebay代行サービスを利用します。落札金額の15%ぐらいが相場だと思っていれば良いでしょう。
今は、アメリカから日本への転送サービスが便利です。具体的にどこの業者がお薦めとは言いませんが、アメリカに私書箱を借りるようなシステムです。ヤマト便で日本へ転送してくれるのを選ぶと良いです。まとめてくれるので、個別で買うより安いです。
それでは、600ドルのクラリネットを落札したとして、2パターン紹介します。
1ドル80円代の時代は終わりました。以下は、今の為替で計算して下さい。
1.普通に日本へ発送してもらう場合
落札金額600ドル+送料65ドル+通関料200円+特別地方消費税(購入金額の5%=30ドル)
全て1ドル84円で計算して
(600*84=)50400円+(65*84=)5460円+200円+(600*0.05*84=)2520円=合計58580円
上記金額に、楽器の手直しの金額が流動的にかかります。
2.ebay代行サービスを利用する場合
落札金額600ドル+代行手数料90ドル+送料4500円(仮定)+通関料200円+特別地方消費税(購入金額の5%=30ドル)
全て1ドル84円で計算して
(600*84=)50400円+(90*84=)7560円+4500円+200円+(600*0.05*84=)2520円=65180円
上記金額に、楽器の手直しの金額が流動的にかかります。
また、ebay代行業者がカリフォルニア州にあり、かつセラーが楽器店の場合、落札金額の7%がsalestaxとして別途発生します。
日本の修理屋さんにお願いすることの多い修理
・ジョイントコルクの巻き直しやジョイント調整(硬かったり緩い楽器が多いです)
・タンポの高さ調整(けっこういい加減な事が多いです)
・下管キーのバランス調整(高さがバラバラな事が多いです。)
・各種キー裏面のコルク交換(古いのでいきなりぽろりと取れるが多いです)
ちょっと大げさに書いてる部分もあり、安いトータル金額で、きれいで手直し不要なクラリネットもごくたまに落札出来ます。
以上のことを頭に入れて、ebayでクラリネットを買ってみるのも楽しいです。
意外と、使い込まれている楽器って、音抜けや音程が良かったりするので、懇意にしてる修理屋さんがあれば、オーバーホール前提で落札してみるのも面白いかも知れません。
ちなみに、クランポンR13はアメリカでは人気で日本で買う方が安いです。
ルブラン以外なら、セルマーのラージボア末期の製品”シリーズ9”なんかは安く落札出来そうな感じなので良いと思います。
セルマーは、シリーズ9(ラージボア)やシリーズ9☆(ミディアムボア)なんかが安くて(400〜500ドルくらい)良いかも、 ベニーグッドマンで有名なCenterdToneは、まともなのが滅多に出てこないです。
以上、赤字で追記しておきます。
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