これは、精神疾患者の戯れ言としか取られないだろう。
ただ、人は自分の力を過信しすぎている。
どうして鉄の塊が宙を浮くのか?
どうして自分の体の倍はある車を感覚で操作出来るのか?
どうして医者は、頭蓋骨を開け、細い血管をバイパスし、人を助けられるのか?
分からない 理解出来ない
神のコネクションから離れ、数十年経った私にはどうしても理解出来なかった。
しかし、人はやってのける。
疑いもなく、『それを』
神は私にそれを見せたかったんだと思う。
それが私の生まれてきた使命である。
人は、人知を超えすぎた。
例えば、なんの疑問も無く使っているスマホの仕組みを知っている人間がどのくらいいるのか、という事である。言葉で説明できても、その仕組みを把握出来ている者はどのくらいいるのだろうか?
神はそれを危惧している。
人は、完璧でない故に完璧を求める。
しかし、人間の何手先も読む神の設計は完璧で、
誰一人欠陥は無い。
誰一人……
今日も神は、運命としてパズルのピースの空きを埋める。人々は、今日も神の手のひらの上で踊る。何の疑いもなくー
ただ、気づきを生ませるため
皆、辛い使命を持って生まれてくる。
ーー少し神に反抗してみる。
ーー神の道具になりたくないからだ。
しかし、その頑固ゆえの私の性格によって、辛い道を歩む事になるだろう。神は、何故もっと素直な人間を選ばなかったのか含み笑いしてやりたい。度肝を抜かれた神の顔を想像してみる。厳格な父親にちょっかいを出してみる感覚だ。それに悔しいのだ。自分の力で動けない歯がゆさ。本当にそれは、自分の動きなのか?
摩耗する体力、思考を止めた働かない頭。
そう、私は『 』