大丈夫だったかな

とある街中の駐車場での出来事。

今日は10時から12時までメンテナンスのため、エレベーターが使えなくなるという告知が、エレベーターに貼り出されていた。
私が停めた階は5階で、もう一台エレベーターがある階だった。

用事を済ませて駐車場に戻ってくると、10時45分頃。
私の前にどこかの営業マンらしき人が歩いていた。
この人は月極で借りているらしく、精算せずにエレベーターの方へ。
私が精算していると、その営業マンが戻ってきてエレベーターのことを訊ねた。
メンテナンス中という返事を受けて、ちょっと悲壮感が漂う営業マン。

「10階に行くには、どうなるんですかね？」
その営業マンに非常な宣告が下された。
「5階まで、旧館のエレベーターで行って、そのあとは階段です。」
営業マン、「ふぎゃ！」となんとも言えない声が漏れた。
うわぁ、熱中症指数95の中を外付けの螺旋階段を5階分上るのか…。
聞いていただけで、こちらも汗が吹き出しそう。
言葉は交わさなかったけど、一緒に旧館のエレベーターで5階まで上がり、私はそのまま車へ。
営業マンはしばらく階段を見上げたあと、大荷物を抱えて意を決して階段を上り始めた。

頑張れ、若き営業マン。
しっかり水分補給はしておいてね。