Chiakiの徒然日記

隠語

葬儀業界で飛び交う隠語「社長はただいま、山に行っております」=?(マイナビウーマン) - goo ニュース

興味深い記事を見つけた。
業界の隠語って、なかなか面白いものがあるな、というのが感想。
どこで誰が聞いているか分からないから、敢えて…というのもあるだろうな。
直接的な言葉を使っても問題なさそうなものもあるけど、嫌う人は嫌うんだろうな…。

以前私が勤めていた病院でも、「隠語」はあった。

「お見送り」。

大体想像がつく…という方もいると思うけど、これは「元気になって退院していく人を見送る」んじゃない。
よくニュースやドラマで、玄関前にずらっと関係者が並んで退院していく人を見送る…というのを見るけど、あれじゃない。
そもそも私が勤めていた病院にそんなVIP入院しない(笑)

それでは何かというと…。
「あの世へのお見送り」ということ。

外来の患者さんから、「今日診療予定の先生と、診察室にいる先生が違うみたいだけど…?」と問い合わせを受けたことがある。
診察室をこっそり覗いてみると、確かに先生が違う。
「確認してきますので、お待ちください」と答えて、看護師さんに訊ねた。
そうしたら、「お見送り」という言葉が返ってきた。
そのときは一瞬「?」だったのだが、すぐに思い当った。
外来患者を放りだしてでも行かなければならない事態とはどういうことか、すぐに理解できたので、患者さんのもとへ戻った。

「○○先生なんですが、病棟の方で急用が入りまして、終わり次第戻ってくるそうですが、いつになるかは分かりません」
と伝えると、「病棟」「急用」という言葉で相手の患者さんも理解してくれた。
それほど大きな声で話したわけではないが、近くにいたやはり不安を抱えていたであろう患者さんたちも聞こえたらしく、
「じゃあ仕方ないね」という感じのためいきが聞こえてきた。

死亡確認、死亡宣告、死亡診断書の記載…、やらなきゃいけないことは山積み。
霊安室へお参りに行ったり、時には霊柩車を見送ったり(これは文字通りの「見送り」)、先生たちも大変だ。
代診の先生でも仕方がない、そう思ってくれる患者さんで良かった。

今でもそういう隠語あるのかな…?

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