先の大相撲の初場所で、最後まで優勝争いを引っ張っていた金峰山関。
その四股名の由来となった金峰山は熊本にある。
親方が熊本出身ということで、彼にその四股名を与えたとのこと。
ご本人はカザフスタンの出身。
「ぽ」じゃなくて「ぼ」です。
とNHK「クマロク!」で注釈が入るくらい、地元では読み方が混在している。
私も「きんぽうざん」と読んでいる。
母は「きんぼうざん」と読んでいる。
同一家庭内でも読み方が混在しているというのも面白いな。
ところで、この金峰山は私の登山のイメージを固定させてしまった、ある意味では厄介な山。
小学5年生のときに、金峰山登山があったのだが、急斜面の「さるすべり」を登っていくという行程は辛かった。
もう完全にロッククライミング状態。
命綱こそ要らないものの、何度か滑って数十センチくらい落ちた。
這いつくばって登っていくのだが、どんどん遅れていくのは分かっていた。
何しろ、先頭の1組で登り始めたはずなのに、登頂する頃には4組の最後尾付近にいたのだから。
4組の担任の先生が本当の最後尾にいてくれたので、置いて行かれるという不安はなかったが、どんどん追い抜かれていくのはさすがに焦った。
登頂後、本来の担任の先生からは「着けたね、良かった良かった」と労われた。
その2年後、中学に入って強歩会でとある山を登るというのを聞いて、「また這いつくばって登らなきゃいけないのか」とゲンナリしていた。
たまたま直前に足を痛めたのもあり、担任の先生に相談したら、「金峰山のような山じゃないよ」と否定してくれた。
実際に行ってみると、金峰山に比べたら「これが山?」という程度だったのでよっと拍子抜け。
本当なら、中1で阿蘇の高岳に登山する予定もあったのだが、前夜に起きたトラブルで急遽中止となっていた。
だから、私の登山のイメージは完全に金峰山で固まってしまった。
30年以上経過してもあのイメージが覆らないのがね~。
今後も、登山に臨む機会なんてないだろうから、私の登山へのイメージは金峰山なんだろうな。
ちなみに…金峰山にもちゃんとした緩やかな登山道はあります。そちらを登りたかった。