先日の眼科受診で、私が診察室の前で待機していると、診察室から前の患者さんと先生のやりとりが聞こえてきた。
どうも患者さん側が先生の言うことを理解出来ないようだった。
二つの目の病気を発症している。
一つ目の病気は、当院でも手術出来る。でも、二つ目の方が悪化したら一つ目の手術の意味がなくなる。
二つ目の病気は、当院では手術が出来ないので他院(大学病院とか市民病院とか)への紹介となる。その場合、一つ目の病気が治る保証はない。
とにかく先生の声が大声だったので、完全に筒抜け。
患者さん側は二つ目の病気はどうでもよくて、一つ目の病気の方に固執しているようだった。
先生は二つ目の病気の方をどうにかしなきゃと懸命に説得しているようだった。
患者さんは奥さんも一緒だったとはいえ、80代くらいだろう。
多少身体に不自由なところもあるようだったが、少なくとも目の病気が原因で命を落とすようなことは本意ではないと思うのだが…。
つくづく感じた。この二人の会話が噛みあっていないと。
せめて患者さんが子世代の誰かと一緒に来ていたら…と思ったが、お子さんがいないということもあり得るからなぁ。
結局、ほぼ強引に大学病院(これは患者さんの希望)へ紹介するで落ち着いたようだった。
高齢の方への説明ってなかなか難しいよね。
先生方、お疲れ様です!