情報解禁があったときには、一体どういう作品になるんだ、と期待と不安の入り交じるものだった。
蓋を開けてみれば、案の定というか不安を吹き飛ばしてくれるようなもので、安堵した。
介人以外が人間じゃない、というところも、気がついたら全く違和感がなくなっていた。
「ゼンカイトピア」と、最終回で名付けられた介人たちの世界の住人とキカイトピアの住人、
すぐに馴染めるというところが戦隊シリーズの良いところだと思っていた。
でも、意外と「ゼンカイジャー」だからこそ、という面も見受けられるようになってきて、それはそれで良いことだと思った。
序盤の終わりがけに出てきたステイシー。
名前が「捨て石」と響きが同じだから、すぐに退場するのでは?と思った。
何度も見ていくうちに、演じる世古口凌さんの魅力に取り付かれ、どういう形でもいいから残って欲しいと思うようになった。
結果的には父親との因縁にも決着を付け、魅力的な笑顔を見せてくれるまでに変わってくれて嬉しい。
ゾックス・ゴールドツイカー一家。
フリントやリッキー・カッタナーはいいんだけど、どうしてもゾックスだけは…。
嫌いじゃないんだけど、どうにもああいうタイプが苦手。
もちろん、エピソードによってはかっこいいと思う面もあったけど、全体的には苦手なままで終わってしまったなという印象。
キカイノイドの皆さん。
彼らの強烈で魅力的な個性が、ゾックスへの苦手意識を吹き飛ばしてくれたと思う。
4人が4人とも短所を補って余りあるほどの長所を持っているというのが、個人的には魅力だと思う。
ゼンカイジャーになったのがこの4人で本当に良かったと思う。
五色田介人くん。
彼の魅力に尽きるな、という印象。
彼がああいうキャラじゃなかったら、きっと早々に脱落していたと思う。
どんな人でも受け入れ、時にはお節介を焼き、と一歩間違えればただの鬱陶しい人になりそうなところを
駒木根葵汰さんが絶妙に演じてくれていたと思う。
コロナ禍2年目の年、色々なことにチャレンジし、新たな着眼点も得られたと思う。
それが45作品目という記念作品に合致したのも何かの運命かもしれない。
次週からの「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」も楽しみにしておこう。