医師から、
大腸内視鏡検査を求められた。
私達家族も、
検査を受けて欲しいのだが、
頑なに拒否をした為、
私と母が、父に説得を試みても、
断固拒否された。
困った私は、兄に昨日、メールで相談した。
兄からは、
昨日は、当直だったから翌日、父に話をするから！との返事。
ということで、夕方あたりから今まで
話合いをしていた。
家族全員、応接室に集まり、
兄が説得しだした。
私は、どういう風に話を運ぶのかな？と思いながら、聞いていた。
兄は、
父への気持ちを、素直に言い始めた。
父の身体のこと(癌は内緒だが)、
検査をすることの大事さ、
家族としても、不安になること、、、。
それに、長男としても。
長男の意識が強い兄は、
「俺は、お兄ちゃんだから！！」との
自覚からだろうか？
日頃、弱みを見せないことが多い。
私には、
何かあれば、いつでも相談しろよ！！と、
兄自身も昨年は、試験もあったりで、
バタバタと自分も大変なはずなのに、
私の助けになってくれるのだ。
私も、基本は、
兄の負担にはならない様に、
親のことも、あまり心配を掛けない様にはしているが、、、、。
話を戻して。
兄は、
父の心不全、糖尿病、高血圧、
の話から始めて、
末期ガンは言わないが、
心不全のことを持ち出して、
「親父は、心不全なったけれども、
親父の病院の医師達のお陰もあって、
今も生きせてくれてることを感謝してる。
俺はいつも、
年が越せるかな？とか、
桜が見れるかな？と思いながら、
ここまで来た。
俺、後悔してることがあるねん。
何で、心不全になる前に、
不整脈とかの検査を、
もっと強く進めなかったのか！と思ってる。
もうこれ以上、後悔したくないねん。
これは俺自身のことやけど、
俺の後ろ楯で、まだ存在していて欲しいんや！！
俺は、長男やから、
全部、守るし背負うのは、
分かってるけど、
でもまだ、もう少し早いねん。
俺は、親父の存在してくれてるだけで、有難いねん。
み○も、オフクロも、
親父には言わへんけど、同じ思いやと思う。
親父は、
ただ検査が嫌いなだけで、
拒否してるけど、
その検査の大事さも、
同時に分かって欲しいねん。
何でも、早期発見に限るで！
小さな腫瘍なら、
その時に取って終わりや！
親父の嫌な入院や手術も、
しなくて良いことが増える！！
検査って、良いことばっかりや！！
検査なんて、親父の人生の数分や！！
それに、何もなければ、
み○とオフクロも安心する。
親父、家族に安心させてくれよ！！
俺からも頼むわ、、、」
等々と、１時間も説得した。
兄は、元々、話を始めたら長いのだ。
高校時代も生徒会長で、
永遠と演説を止めずに、
教師達に説得し、生徒の賛同を得て、
校則まで変えた。
(この話は、また別の機会に)
また話を戻して、、、。
すると、それを黙って聞いていた父は、いきなり
「よっしゃ、分かった。
じゃあ、検査するわ！」
父は、何故か、
兄の言うことを聞いてくれる。
私と母は、これまで何度も言ったけど、頑固だったのが、
兄の前では、別人のようだ。
表情すらも、穏やかになる。
父と息子の間には、
娘の私が、入れない空気が存在している。
今日も、彼らを見てて、また少し、
寂しさを覚えた。
でも父が、
検査を受けてくれると言ったから、良かった。
寂しさはあるけど、
終わり良ければ、全て良し！！
で良いっかぁ～！！
それと、こういう家族会議の時は、
他の話題も飛び出してくる。
AIの話が出た。
AIで、誰もが働かなくて良くなる時代が来たら、
果たして、この国や国民は、どうなるのか？との話に。
これも、あーだの、こーだのと長々と話した。
まぁ、色々と話をして、先程、終了した。
あっ、通院先に、検査を受けます！
と連絡しなくちゃ！
