Powerstation / Powerstaion
☆
☆
まぁ~、こんだけ生命の危機を感じるような暑さ(都会のアスファルト地獄は酷い)
だと、誰も好きやないわな~
でもまぁ、明日は海の日ってことで、汗だくになりながら、段ボール箱々から、ジャズ
のCDを捜索するついでに出てきた、夏向きの何枚かのCDから、Bahamen でもなく、
Inner Circle でもなく、このアルバムをご紹介。
タイトルでダジャレてみたかっただけですわ。
暑さが増したら、堪忍な~
☆
このブログに登場するミュージシャン達とは、かなり毛色が違いますが、
阿呆烏が自腹で初めて買ったLPが『Rio』だったり、Duran Duranは
洋楽を本格的に聴き始めるきっかけとなった大好きなバンドなんですわ。
☆
その当時のチャラ男代表格のようなバンドの John Taylor(b) 、Andy Taylor(g) が
「わ、わしらが本当に演りたい音楽は、こ、こぉーじゃけんのぉーー」
と息巻いて、交流のあった Robert Palmer(vo)、やChicのメンバーに声をかけ
’85年に作ったアルバムなのです。
☆
まぁ、息巻いただけあって、もともとハード・ロック好きなアンディーのギターは
キレキレやし (この人、『Take it Easy』とか、マイアミ・ヴァイスに提供した
『When the Rain Comes Down』とか、結構骨太のギター佳曲を残してるんス。
是非You Tubeでチェックしてみてくらはい)
☆
ジョンは、ホントに本人が弾いてんのか?疑わしいくらいのデュラン2では、
聴けない力強いビートを聴かせてくれます。
☆
そして、このバンドの肝である、Chicのメンバーですが、ドラムのTony Thompson
は、ボンゾ張りのドカドカ・ドラムを聴かせてくれるし、プロデュースの Bermard Edwards
(Chicのb)は、Nile Rodgersに劣らないいい仕事をしてくれてます。 ホントは、ジョンは
ナイルにプロデュースしてもらいたかったんでしょうが、David Bowie 『Let's Dance』 に、
Madonna『Like a Virgin』 と、大ヒットを飛ばす当代きっての売れっ子プロデューサーの
スケジュールは空いてなかったんでしょうな。
☆
最後に、このバンドに参加することで一番得をした(同じアプローチで作った『Addicted to Love』
が大ヒット)ロバートですが...
『We Are the World』 のPVで歌う Bruce Springsteen を観た御曹司が
「パ、パパ、このおじさん、どうしちゃったの」
と泣きついて来たとか、来なかったとかの逸話のほうが、記憶に残っておりまして...
ま、いつもスーツをビシッと着こなし、譜面どおりに歌う父上様のお姿ばかり見て
お育ちになられた御子息には、正気の行いとは映らなかったんでしょうな。
事実、
「そんな汗臭い仕事はやってられんわい」
と、ロバート様は、ツアー直前に計算通り、バンドを脱退なさっております。
が、ロバート様のお姿と、歌声がこのバンドの重要なファクターになっているのは確かです。
☆
そのバーナードも、ロバートも、トニーもすでにこの世に亡く...
そりゃ、わしも歳をとるわな~
☆
うん、当時、最先端のミュージシャンと技術が、ダンス・ポップ・ミュージックとロックを融合
させた傑作アルバムなのです。
暑い夏をさらに暑くさせてくれること請け合い。
☆