第9話 驚異の7匹（１３） 広がる世界（3・・・最終回）

平成20年11月10日（月）　朝

　お父さんが起きて行くと、皆が敷居の前まで出て来て「おはよー!! ワンワン!!」と挨拶してくれます。「皆今日も元気だなー!!」「さー、皆でこっちに出て来てごらん」

みんな出たいのだけど、敷居の段差が怖くて降りられません。今日も、プルちゃんだけは、もう平気で、降りたり上がったりできる様になりました。

「何で、皆出来ないの?」とプルちゃん得意気です。「皆もプルちゃんみたいにこっちに降りておいで」とお父さんが呼びかけます。しかし、皆は、思い切りが出来ず、敷居の前でお座りです。

「むりだよね。この敷居高いよ：：：：：」とカイ、リン、ランちゃんです。

それでも、廊下の先の新しい世界には、興味深々。また皆で、集まり「何とか降りてみようか」と相談しています。

 

11月13日（木）　

　それでも、ついに、自分たちで敷居から下りてリビングの場所まで来る日が来ました。1匹が降りたら、それに続けと皆が、次々に降りてリビングにやって来ました。お母さんの膝の上に皆で上がって、甘えたり、気持ち良く寝たりしています。

「育ての親を分かっているみたいだね」「そうね・・・・・」とお母さんの幸せな時です。7匹皆が、お母さんの膝の上に乗っかて行きました。乗り切らに子は、先に乗った子の上にお構いなしに乗っかって行きます。

今、この写真を見ながら、お母さんは、「この時が一番可愛かったね」「みんな、凄くなついて、直ぐに膝の上に跳んできたのを思い出すわ・・・・・」

自分達の部屋の寝床でなく、リビングのベッドで、皆気持ちよくオネンネです。

　

 

これが、20年11月13日（木）の夜のこと。16日（日）には、2匹、21日（金）に1匹と貰って頂ける方の所へ旅立って行きます。16日までは、もうすぐです。皆で、一緒の場所で楽しい生活が始まったと思ったら、直ぐに別れが待っていたのです。

その別れまでの、様子を　6月16日（土）、17日（日）、20日（水）の3回に分けてお伝えしていきます。

驚異の7匹、「広がる世界」から「ひと時の皆での生活」「そして、皆それぞれの世界へ」というテーマで、「驚異の7匹」についてお伝えしていきます。

　また、20年11月24日（月）は、上のおねぇちゃんの結婚式でした。別れの寂しさが重なった時でした。