榛名山といえば、下の写真の山のことと思っていたのであるが、これは榛名山の中の榛名富士山という山らしく、この山のまわりの山々の総称を榛名山というようである。
今回は、この榛名富士山を登ったのではなく、このまわりの山々を登った。
永室山、天目山、相馬山の順に登った。
榛名湖の湖畔に神社がある。
まずは、そこでお参りしてから登ることにした。
本の地図を頼りに登るが、いまいち登山口がわからなかった。
登口にたどり着くまで、時間を要してしまった。
他にも迷っている人もいて、一緒に確認してして登山口を見つけることができたのであった。
登口からすぐに左のような常夜灯がある。
それを左手に眺めながら進んでいく上と看板が出てくるので、その後は看板に従って登って行けるようになっていた。
暫く歩くと、永室山への案内がある。そこから結構急な登りが続く。最後の相馬山はもっとハードだということなので不安がよぎったが、氷室山以降は相馬山まではそこまでハードではなかった。
体感、かなりの時間を登っていたように思ったが、後で確認すると20分程度で氷室山頂上であった。
一緒に迷っていた人たちは、10人ほどのご老人の人たちだったのだけど、道を先に譲ってくれたのだが、結構ハードだったので、大丈夫かなと思った。暫くはその人たちであろう話し声が聞こえていたが、氷室山を越え、暫くすると聞こえなくなった。
氷室山頂上まで人に会わず、不安になっていたが、頂上で一人の人とあった。
その人は逆からきたようで、写真を撮ると私が登ってきた方へと進んでいった。
氷室山からの眺め↓
ここから一旦降り、今度は天目山に向かう。
私は登りが苦手なので、ゆっくりゆっくりと進んでいた。
天目山頂上までは、数人の人に抜かれる状態であった。
ちゃんと登っている人がいることがわかり安心する。
天目山の頂上では年配の女性二人の方が、ベンチに座ってお茶をしていた。
私もベンチに座って暫く眺めを堪能していた。
私のあとから男性が一人登ってきて、写真を数枚撮ると、進んでいった。
私はその男性の行った暫く後に出発。
先客の女性二人はまだ話に花が咲いていて、暫くそこにいそうな雰囲気であった。
↑天目山からの眺め。
歩いている途中に少しだけど花を見ることもできた。↓
夏場だともっと花が見られるようである。
所々、熊笹がものすごく茂っていて、道が見えなくなるほどであった。↓
長さは膝下くらいなので、笹の中に動物が潜んでいる可能性は低いが、蛇はいるかもしれないので、極力音を立てながら歩いた。
↑こんな感じで熊笹が生い茂っていた。
近くまでいくと、うっすら道が見える。
後は、木々に結び付けられたピンクのリボンを頼りに歩いていく。
途中、ススキがまとまって生えている場所があった。
山々は紅葉し始めであった。紅葉シーズンにくると、もっと色づいた山々を堪能できるのであろう。
奥手に見えるとんがった形の山が相馬山。
歩きながら、まさかあれじゃないよなと思いながら歩いていたんだけど、最終目的の相馬山であった。
目印のピンクリボン↑
途中で熊注意の看板があり、最近、熊のニュースが多いのもあり、不安に思い、熊鈴を着用。
しかし、この時点ではそこまで危険を感じてはいなかった。
途中にスルス岩っていうところがあった↑
登る事もできるそうなのだけど、出発時間が遅くなったのもあり、寄り道せずに進むことにした。
後で、本などで調べると、結構技術もいる岩だったようで、寄らなくてよかったと思った。
途中、一瞬ポツポツと雨が降ったが、本降りになることはなく良かった。
磨墨峠の東屋↑
ここまでくると、相馬山まですぐである。
東屋からの眺め↑
東屋から暫く歩くと、赤い鳥居が見えてくる。
東屋から暫く歩くと、赤い鳥居が見えてくる。
この鳥居を潜って登っていけば相馬山頂上である。
今日のメインの山である。
鎖場、鉄梯子などがある山である。
鳥居の右手は崖のようになっていた。
山のレベル的にはそんなにレベルが高い訳ではないが、慎重に登る必要はありそうである。
↓鳥居を潜って登るのだけど、本の解説だとこの鳥居を潜っていいのかわからず、一旦は潜らず、鳥居左手に進んで行ったのだけど、下りが続くのでおかしいと思い、戻って鳥居をくぐることに。岩場が続くのだが、暫く進むと上から下ってくる人に会い、この道で合っていると確信する。
前回の谷川岳で転落したことが体が覚えているようで、怖がっているのがわかる。
岩場は慎重に、手も使いながら登っていった。
↑鉄梯子。
鉄梯子はとても華奢で大丈夫なのか不安にある。
鎖場では極力、岩で掴みやすいものを探りながら、登っていく。
谷川岳で落ちてしまったのは、雨だったから鎖を持った手が滑ったのもあるのだろうけど、鎖に頼り切るのは避けてみた。
相馬山頂上に到着。
途中にものすごく長い鉄梯子があった。
そこでは一瞬、泣きそうになるような心境であった。
怖すぎである。華奢な梯子が今にも壊れそうで・・・。
そして登るはいいが、降りられるのか・・・そんな不安もあったが、頂上はとても見晴らしが良かった。
頂上には黒髪山神社があった。
相馬山の別名が黒髪山というらしい。
小さな社があった。
その隣には石造三体↑
↑関東平野が見渡せているそうである。
この景色を見ながらおにぎりを食べた。
かなり疲れていたようで、最初、おにぎりがうまく食べられない感じであったが、水を飲んで食べていると、だんだんいつものように食べられるようになった。
頂上に着いた時に、一人の男の人も頂上に辿り着いたけど、その人は写真を数枚とるとすぐに下山していった。
私もおにぎりを食べたら長居はせずにすぐに下山を開始した。
今日は、ヘッドライトを持ってきていなかったので、明るいうちに余裕を持って下山したかったからである。
登りでは心の余裕がなかったので、あまり写真が撮れてなかったので、下りで梯子のところを撮影しながら下った。
↑鉄梯子
登りで泣きそうになった鉄梯子↑
下りもかなり怖かった。
下りもかなり怖かった。
足が滑りそうで。
できるだけ、足以外、膝等を梯子にくっつけながらゆっくりと下った。
相馬山のスタートである鳥居をくぐり、ほっと安心したのも束の間。
なんと、大きな猪に遭遇。
猪は登山道を横切りたかったようであった。
私も猪もお互いに気づくと立ち止まった。
かなり大きな胃の強いであった。
1mは越していると思われる。
突進されたら終わりである。
とにかくじっとして様子を見ることにした。
しばらくすると、猪は方向転換して、遠くへと去っていった。
猪の気配を感じなくなるまで待ち、そして歩き始めた。
猪との出会いが10〜15Mの距離だったので、多分、熊鈴がうまく聴こえてなかったんだろうと思い、熊鈴をよく鳴る位置に付け直して、進むことに。
しばらく歩くと、10数人の年配のパーティとすれ違う。
今から相馬山に登るのかと感心する。
一応、ベテランぽい人がついているので大丈夫であろうが、結構きわどい時間ではあるなと思った。
「もう登ってこられたんですか?」と先頭の方に声をかけられたので、「はい」と答えた。
相馬山、岩場では足が上がらないところは膝をついて登ったりしたのだが、こんな年配の方達も登れるんだと感心。
自分ももっと年を取っても山を登れる体でいたいなと思う。
磨墨峠の分岐点でゆうすげの道に向かうと本殿い書かれてあったが、東屋のところには分岐点がなく、しばらく進むと看板はないが分かれ道があり、方向的には榛名湖沿の道路に出れそうだったので、そちらに進むことに。
すると、ゆうすげの道に出ることができた。
ゆうすげの道付近で他の登山道とも合流したので、もしかしたらその合流した道が正規だったのかも知れないが、とりあえず合流できて良かった。
ゆうすげの道はススキがたくさん生えていた。
ゆうすげの道↑
ゆうすげの道から見る榛名富士山↑
ゆうすげの道から見る相馬山↑
ゆうすげの道を抜けると後は榛名湖沿の道をひたすら歩き、駐車場へと向かう。
夕方となり、また違った表情を見せてくれる榛名湖↓
もう船の営業もすんでいた。
可愛い船があったのでアップして撮ってみた↓
なんだろう?てんとう虫なのかな?
乗り場の看板も可愛かったので撮影↓
陰影がはっきりとしていて、きれいであった↓
この後、榛名神社に行きたかったのだが、時間があまりなさそうだったので、無理はやめようと思う。
温泉に入りたいと思っていたので検索する。
伊香保まで行くのもありだと思っていたのだが、今回は榛名湖畔にある榛名温泉に行くことにした。
ここの温泉は宿泊もできる施設で、日帰り温泉は520円で入れる。
名前は「ゆうすげ元湯」である。
内風呂、露天風呂、サウナとある。
水風呂はないが、外気浴が気持ちいい。
人も少なく、快適に入れた。
お湯に浸かり、疲れを癒す。
サウナも堪能。
あまり使う人がいなくて、サウナは貸切状態であった。
残念だったのは、食堂がしまっていたので、食事ができなかったことである。
宿泊客はお食事が用意されていて、非常に羨ましかった。
いつか泊まりでくるのもありだなと思った。
お風呂をでて、外に出ると入り口のところに猫がマンホール上にいた。
座るとすぐに近寄ってきた。
しばらくなでなでする。
なでなでを止めると、またマンホール上に戻った。
もしかして、温泉の関係で温かいのかな?と思った。
丸々太っていて可愛い猫だった。
写真では顔の可愛さがいまいち伝わらない感じ。
ここの口コミを読んでいると、入り口に人懐っこい猫がいることを書いている人がいたので、結構の率でこの猫さんに会えるのかなと思った。
今日も無事、登山できてよかった。
帰る頃には、次にどこに登ろうかなと思っている自分がいた。
やはり山は楽しいなと思う。