謎が多く難しかったです。
風景がすごく綺麗で、夏のなんとも煩い蝉の声が
思わず墓参りにいく田舎の島を思い出して、
心がすごく懐かしい気持ちになりました。
今すんでいるところは、蝉の合唱なんてないですから。
数匹がうるさくないていることはあっても、
あんな蝉の声が大雨が降るかのように聴こえることはない。
映画の中の蝉の声を聞くだけでも、心の力が湧いた。
自分、やはり、年をとったら田舎にひっこみたい。
蒼井優さんってよく知らなかったんですけど、
この映画の中でかなり光った存在です。
凛々しい感じでよかったですよ。
オダギリジョーもあの格好(白髪頭)がよく似合っていた。
しかし、とにかく、分からない感じのことが多い映画でした。
方言を話す村人とかいて、その言葉も聞き取りにくかったというのも
あるのかもしれないけど。
江角マキコ、後半怖すぎです。
ぬいの夫が小屋から引きずり出した死体はいかに?
多少、ぬい(江角マキコ)の髪の毛に血がついていたように見えたんだけど、
あの死体と関係あるんだろうか・・・。
今回のこの映画、私は蟲ってものの正体が分かるかなぁと思って
期待していったんですよね。
でも、よく分かりませんでした。
私がおさないころ、よく「あ、ムシが出ている!灸せんと!!」
ってな感じで(目とかに青筋とか出てるとそう言われてたみたいだけど)
それで灸されてたんですよね。
あと、私は記憶にないんだけど、ムシを退治してくれるお寺さんが
あったらしくって、そこに行くと、お坊さんがムシの出ている人の
指先から沢山の糸綿のようなものをどんどん出すんだそうです。
それがムシらしんだけど・・・。
私も一度、その治療をしてもらったらしんですよね。
親に「ムシって何なの?」と聴いたことあるけど、
「昆虫じゃないんだけど、よく分からない」といってました。
そのムシと同じなのかなぁとちょっと期待してたんですよね。
んで、ちょっとムシをネットで調べました。
すると、「疳の虫」という言葉がみつかりました。
疳(かん)の虫って言葉はなんとなく聴いたことがあるのではないでしょうか?
今、思っているには、親やおばあさんや親戚のおばさんが言っていたのは
このことかなぁと。
【疳の虫】
言い方はカンノムシ カンムシ 虫切り 虫封じなど
子どもの疾病を考える上で中心となる概念
古来、小児の病の多くは驚風と五疳に分類して治療していたらしく、
症状を指すもので、病名ではないそうです。
五つとは肝疳 心疳 肺疳 脾疳 腎疳を指す。
■疳の詳細
◎肝疳・・・目をすぼめ、目に白きぎん有食すりなし、青き筋多し,腰をひき筋を痛み、身をゆがみ小便けつし、三歳まであゆむことなし
◎心疳・・・咽かわき大便赤く面あかく、湯水をのみ熱気常にあり、咽はれて発熱し、小便あかく、常に腹はり
◎脾疳・・・面黄色なり、かわらけを食い土を食い、耳きこえず、小便黄になり、必ず不食す、肴物を好みて土の上に伏すことを好む
◎肺疳・・・腹はり骨を痛め鼻の色変わる、爪の色黒く痰多し、鼻をせせり声変わる、爪ぬくるも有り、鼻多くいたす、チチをますことあり、大便白し
◎腎疳・・・小便濁り、湯水をすき水に入ることを好む、音かれて黒き痰をはき、大便黒く腹のはることあり
現代では疳を疾病と健康の中間状態・半健康または疾病準備状態と
位置づける考え方もあるそうです。
鍼灸医療では、よく泣く 奇声 人に噛みつく 爪をかむ 指をしゃぶる
過食による腹の張り 一過性の発熱 吐乳 嘔吐 食欲不振 下痢
水ばな 鼻づまり 咽の痛み せき 風邪を引きやすい 異嗜症
チック様症状 落ちつきが無い なども疳の虫の症状としているそうで、
意味合い的には幅広い、あいまいな定義なようです。
体の不具合、異常行動などを指していたようですね。
虫については全国各地にお呪いや療法が伝わっているそうです。
また現代のように医療にかかるといったこともできない、
乳幼児の死亡率の高かった時代においては健康で元気であってほしいと
いう強い願いであったといわれています。
つまり、おまじないの一つって感じだったんでしょうね。
「地方では祈祷師の人が虫切りや虫封じをしてくれます。真言宗系のお坊さんや日蓮宗のお坊さん、修験者や古神道の人たちが虫切りや虫封じをしてくれます。
一般的な術式は手のひらに筆や指で真言や呪いを唱えながら虫の字を書き最後に塩水や茶殻で手を洗い数分明かりに照らしてみると細かい糸状のものが出てきます。これがいわゆるムシです」
お、まさにこれのようですね。
私がしてもらった治療っていうのは。
しかし、その細かい糸ってなんの物質からできているんだろう・・・。
不思議ですよね。
最後にここの文章を参考にした疳の虫についての詳しいページを紹介します。
http://www.geocities.jp/yoshikazu_naga/kannomusi_kenkyuusyo.htm
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