その間に読み止しの本を読もうと一冊選んで持っていきました。
私はある作者の本に凝ったら飽きるまでその作者の本を読む傾向に
あるんだけど、・・・・それで今よく読んでいるのは齋藤孝さんの本なんです。
この人、今すごく本をどんどん出していますよね。
全部を読んでるわけではないんだけど、自分の興味が重なる本を中心に
買って読んでいます。
で、今回旅に連れて行ったのは、
「森鷗外 生き方『知恵袋』人生論ノート」齋藤孝編・解説
という本です。
行きに一回、帰りに一回の合計二回、今回の旅で読みました。(^^;)
この本は、森鷗外が自らの経験をもとに、「生きていく上で大切にしたいこと、
絶対に忘れてはならないこと」を書き出した名著『知恵袋』『心頭語』から、
その精髄を齋藤さんが選び抜いたものらしい。
一応ね、文語体を現在の読みやすい形にしたものなんだけど、
それでもね、意味が分からんところもあるんだよね。(^^;)
私の理解力が低いせいもあるのかもしれないけど。
この本の目指すところは、いかに心の消耗を少なくするか?ということが
主となって書かれています。
心の消耗・・・、特に人間関係を大きく取り上げています。
心の消耗を少なくすることによって、よい結果を出していこう!って本なんです。
この本の文章の中に、人を見極める方法として、
その人の動機を求めるでなく、その人の行動と結果で判断せよって文があります。
動機がどうか?なんて、そんなことはいくら推測しても分からないこと。
だから、変にその人の動機を推測(或いは問い詰め)するよりは、
その人の行動や結果だけで、その人を判断するほうがましだっていうもの。
なるほどなぁって思わされる文章でした。
鷗外は仕事や家庭で自分の役割をきちんと果たした上で、
好きなこと(文をかくこと)をしていたそうです。
鷗外は自分の役割をきちんとはたすことで、周りにとやかく言われない環境
(心の消耗の少ない環境)を作ったのだろうと齋藤さん。
完璧を求めるのではなくて、80%~90%の完成を目指し、
残りの力は次への力として残しておくべきだって文もあって、
それもいいなぁと思ったわけです。
100%完全燃焼してしまったら、次できないもんね。(^^;)
完璧にこなそうとしても、人間だから無理なんだってことを念頭において
生きようってこと書いてました。
あと、完璧を自分に求めれば求める分、周りもそれにのっかってきて
しまうとのことで、そうなると少しのミスでも周りは許してくれなくなるっていうのだ。
そうなると、今度は自分さえ、自分を受け入れられなくなってしまうとのこと。
そうなってしまうと地獄ですよね。
それに関連して、自分の一番の親友は自分だって文章もあったなぁ。
その項のタイトルは「これが人生で最も心細いとき」。
自分が自分に背かれて、離れていってしまうときが、
人生で最も心細いときだと書いてありました。
恥ずべき行動はすべきでないと書いてあり、恥ずべき行動とは、
他人に見られて初めて<恥>になるのではなく、
人が見ていようといまいと、自分で自分が恥ずかしいと感じること
という定義での恥ずべき行動だそうです。
とまぁ、耳の痛い(この場合、目が痛い?)文章がわんさかありました。
もっと年をとったら今回分からなかった文もよく分かるのかな?(^^;)
また、忘れたころに読んでみようと思います。
(本の存在まで忘れたらいけないけど)
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