さて毎日忙しく、宿は今日も明日も満室状態・・・連休ですから当然ですが・・・。
そこで今日は雑談的話題を書きます。
一躍有名になった「青い池」ですが、
アップル社の壁紙(デスクトップ・ピクチャー)に採用されてから、
外国人のお客様が相当増えたようです。
実は朝、自分の行う写真ツァーで「青い池」に行きましたら、
たまたま中国から来た新婚旅行のカップルと出会いました。
新郎が一生懸命にセルフタイマーで、
自分達を撮影しています。
普通よく見るのは、「四季彩の丘」あたりで、
レンタル衣装を着た新婚カップルが、
業者のカメラマンによって撮影されている場面。
ところがこちらは自前の衣装で、カメラマンもいなくて、
自分で自分を撮影中・・・。
でもなかなか上手く撮れないようで、
かなり苦労していました。
それもそのはず、朝の7時位ですから、山側から強烈な光が射し、
青い池を背にすると、顔が真っ暗になってしまいます。
そこで横向きになり、何とか花嫁を奇麗に撮ろうと孤軍奮闘していました。
しかし池の横にある小道は木が生い茂り、小枝が多く光を遮り、
どうしても顔に影が出来やすいのです。
通常は撮影側に二人必要で、
撮影者とレフ板を操作する者が欲しいです。
まして自作自演では無理でしょう・・・。
・・・そこで声をかけました。
「青い池はどうして知ったんですか?」
「アップルの壁紙で知りました・・・。」
「それ、撮ったの僕ですよ!・・・」そう言うと、
「えっ!・・・ワォー!!・・・素晴らしいです!!!」と感動して、
握手の手を差し伸べてきました。
訊くと、大阪の公立大学に留学していたとか・・・
「・・・それじゃ~記念に僕が撮りますか?」そう話すと、
「お願いします~!!!」
という感じで、撮影することになりました・・・笑
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、あいにく昨日の雨で池の色は緑色。
おまけにレフ板などもちろんその場になく、
普通に撮影すれば、覆面レスラーのような、影のシマウマ状態になります。
それではせっかく色白で可愛らしい花嫁さんが台無しになる。
30秒考えました・・・。
そして出た結論:
現像術で撮影後にレフ板効果を出す。
よって撮影は現像しやすいように撮る。
それしかない!
さてそう決めたら僕の撮影はいたってスピーディーです。
僕を「風景写真家」と考えている方が多いですが、
実は人物撮影、それもスナップが得意なんです。
フィルム時代から、
どんな国の人でも笑顔にさせる自信がありました!
彼らもちょちょいのちょいで、
素敵な笑顔にさせます!
ということで小枝の合間から射しこむ光を上手に使い、
影のきつい部分は後で現像の際、レフ板効果によって薄くする。
将来どこで撮ったかすぐに思い出せるように、
青い池を背景に入れた記念写真的な一枚と、
もう少し動きがあり、自前のドレスを入れたカットと、
2枚ワンセットでの撮影にしました。
もちろんお金はもらいませんが、
自分が撮るならきちんとプロの仕事をしないといけません。
ではそのプロの仕事とは・・・
けして自己満足ではなく、顧客である相手が満足する写真という意味です。
この場合なら、もらったら嬉しくて、
彼らが中国の親戚一同に見せたくなるような写真の事です。
さて結果は・・・
本人の満足度は今現在分かりませんが・・・
名刺を渡したので、
きっとご本人達は近日中に僕のFacebookページを観るはずです。
感想コメントお待ちしております~
おっと忘れておりました、
どうか末永く『お幸せに!』
尚、下記サイトではこの写真も1100px以上で掲載しています。
写真を鑑賞するにはある程度の大きさで見る必要があります。
宜しかったら覗いてみて下さい!
「Kent Shiraishi Photography」
追伸:
撮影が終わり、なんとか現像も上手くいきました。
けして満点は上げられないけど、喜んでもらえそうな気はします。
写真をご覧頂いた皆さんからも、
「彼らは幸運ですね!・・・良かったですね!!」
そんなコメントをたくさん頂きました。
ところが実は、僕の方こそ彼らとの出会いをとても喜んでいるんです。
こんな被写体望んだところで普通は無理だからです。
正直に書きますと、彼らに出合った瞬間、
僕の中で・・・「よし俺が撮って見せる!」
そう思ったのです。
だから自分から話しかけました・・・。
最近はうんざりする事もあるほど、人の多い「青い池」で、
他に誰もいない中で彼らと出会ったのはほんと幸運でした。
今後「青い池」で同じような写真を撮る機会があればどうすべきか?
とても貴重な経験と今後に活かせる知識を与えて下さいました。
写真家は才能で撮ってるように思ってる方がいるかもしれませんが、
そんなことは全くないのです。
写真家に必要なのは「経験」です。
他の仕事と変わりません。
未経験では偶然撮れる事はあっても、
狙って良い写真は撮れません。
本物の一流写真家は「狙ったイメージ通りに撮れるものなんです!」
僕がこの10年間、世界に出るまでの間、
いつも心に留めていた言葉、それは、
「天才には誰もが成れない、しかし本物には努力すれば必ず成れる!」
そうです、天才写真家には自分は成れません。
そんな才能があると感じたこともないです。
しかし本物の写真家なら成れる。
必ず成ってみせる。
そういつも思っていました。
そして本物になるためには「経験」がとても大切です。
学ぶチャンスがあれば絶対に逃してはいけないのです。
常に前向きに、新しい事には何でもチャレンジして、
10年後に「貴方は本物の写真家だ!」
そう言われますよう、これからもっと精進していきます。
彼らとの素敵な「一期一会」、
ただただ感謝するのみです・・・。
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